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プロフィール
げん
げん
山形県鶴岡市生まれ。
札幌、東京と移り住み、放浪の旅をへて
東北回帰~ 奥羽越(えみしの国)を拠点
に危なっかしくも面白く生きます。

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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2011年02月13日

いきなり面白い!新刊登場





比較的行く事の少ない、仙台の老舗書店「金港堂」に入ったら
ここは郷土関連の本が充実していて見たこともないものもちら
ほらあったりして、いきなり(!)こんな本、発見。

『仙台 本のはなし 24人でつくりました』

しばらく立ち読みして、その場で即、買い(1200円 高い?)
基本的に慎重なわたしに衝動買い?させる本、たまにあるが
これは、なんだか面白すぎる気がした。

まず、のっけから 「101人 わたしの一冊」てことで
仙台ゆかり101人さん、各々にとって人生最上の本一冊を紹介。
仙台在住の作家、音楽家、それに市長さんまで登場、オトナだけ
じゃなく、小学生たちも堂々わたしの一冊を紹介する。 なかには
わたしもお会いした事のある東北大学植物園の園長さんや、近
所の古民家風おもちゃ・絵本屋「横田や」の店長さんも!

仙台在住としてもすっかり知られた?伊坂幸太郎、俵万智、熊谷
達也各氏も対談で仙台、東北への想いを語る。

そして今回 即買い!の決め手となったのが、佐々木喜善(きぜん)
に関する特集である。以前のYAHOO!ブログの中で書いたのだが、
彼はこの奥羽越現像にとって、「東北回帰」の引き金になった重要人
物のひとり。
柳田国男がかの有名な『遠野物語』を書くきっかけとなった、遠野
地方の伝説民話の元ネタを 彼に語って聞かせた人物である。

彼自身、遠野から東京に出て文学を志したがうまくいかず、遠野
に戻ると東京の大学を出た、という事で政治の世界に担ぎ出され、
全く政治の駆け引きのできぬ喜善は重大な失策を重ねて無一文
になり家族ともども夜逃げ同然に仙台へ・・・
そしてわずか4年後、貧困の中で持病が悪化し、失意の死・・・

・・・と、かつては思われていた。

しかし、実態はかなり違っていたのではないか?という視点が
注目されたのが、昨年はじめの仙台文学館における喜善展に
おいてであった。今回のこの本の特集は、その喜善展の成果を
より掘り下げた形のものである。

故・井上ひさし氏によれば、
「本当は東京に出て成功したかったのに、中途半端な仙台という
町で終わらねばならなかった」
あわれな喜善、という事になるのだが
(井上氏は他にも、宮澤賢治の創作活動について
 「東京でうまくいかなかった事が、岩手花巻でできる訳がない」
とか東京至上主義的な失言が多かったのだけど・・)

喜善は持病(腎臓系など)の治療・療養のため仙台には移住前に
もたびたび訪れていた。病気ではあったが、都会好きの喜善、結
構仙台市内を歩き回って、実は自分が関心をもつ民俗・伝承の研
究者がこの町に多数存在している事を知る。

おまけに自分がさんざん苦労させられている遠野の町にはない、
華やかで風情豊かな都の灯りや、映画館まで楽しみ すっかり喜
善、仙台の町が気に入ってしまう。喜善展での講演でもあったように

「喜善は仙台に来て、東北全体を見据えた新しい民俗学の展開に
 積極的な意欲を燃やしていた」

結果、遠野での村長任期満了前に、仙台に移住。
その後は東北大の学者や在仙研究者との交流、自著の出版、
宮澤賢治との交友、そして何と当時類を見ない、ラジオ放送による
民話の普及活動など、貧しいながらも 目指していた小説家などと
は一味二味違った表現活動をモノにしていた喜善なのだった

こうした、簡潔なプロフィール上では見えてこない実際の人生が
明らかになる様は感動的なのだが、特に喜善の場合 このわたしと
人格的にあまりにも似すぎているため(笑)共感余りあるのだ。
彼は自分について、こう書いている

「わたしは、無口である。興に乗ってくれば一日中ひとりで喋るが、
そうでないと、人のはなしを聞いているふりをしながら 別のことを
考えている、悪い癖がある」

不覚にも、自分の書いた日記のようで大笑いしてしまった。

それにしても、24人の製本未経験者たちが生み出した奇跡の一冊
こんなに面白い本ができるのか!
いろいろな意味で、励まされ勇気のわく新刊でした。

  


Posted by げん at 17:53Comments(0)えみし気になる世界

2011年02月13日

大森さんを迎撃いたす!の夜


いやあ・・本当にここ数日、ブログどころか、パソコン開く暇すら
なかったのです 久々のIBM 極上のキータッチです 笑

実はこの週末、大阪からフィドルの第一人者・大森ヒデノリさん
が3度目のご来仙という事で、セッションなどご一緒させて戴く
ならば、せめてこちらも指が満足に動くぐらいにはしておかねば
と思い、ともかく仕事が終わったあとは他の何をするでもなく、
楽器の練習に走っていました というのも

この年末年始、仙台~東京間でいろいろなセッションに参加し
てきたのですが、仕事の忙しさにかまけて?一日二日弾かない
事さえあろうものなら、当日全く指が動かないという悲劇!に見
舞われていたからです。
(ただし指の動く動かないは、わたしのメンタル面の原因である
 ところ大なのですが)

それにしても、仕事のあと といったら夜なので、通常であれば
アパートではもう練習できません。
そこで、いつも練習場所を貸していただいている上杉のカフェに
南下するか
台原森林公園に隣接する青年文化センターの「自由広場」に
北上するかします 
どちらも夜遅くまで開いているので、とてもありがたい事です。

我らが砦・Barm'sでの大森さんのライヴ、そして我々仙台勢との
セッション 素晴らしい夜になったのではないか、と思いますが
今回、わたしはお隣でその指さばきを拝見する機会を得 とにかく
学ぶところ多かったです @子さんの時もそうだったんですが
大森さんの場合、手が大きい事や 同じ男性だという事もあってか
全く別のインパクトで 非常に印象に残りました。
また彼は北欧や広くヨーロッパのフィドル奏法に通じ、様々なバリ
エーションを披露してくださった わたしも今、ブルターニュやカナダ
などのフィドルが気になっているので、これも刺激大でした。

昨年もちょうど今頃の時期にいらした大森さん、あいにく大雪で、
つるつるの靴底で苦労されたためか、今回はかなり雪国仕様で(爆
こられたのですが 確かにこの日、朝は大雪っぽかったのですが、
夜には溶けていましたね こんな気まぐれな東北の街 仙台ですが
なにとぞ今後とも 宜しく遊びにいらして下さいませ。

  


Posted by げん at 12:56Comments(2)えみし普通の日記