2013年07月20日
帰省す 2013夏
昨日、仙台を出発 南東北を横断して庄内へ帰省。
昨年の9月 遠野行き以来の、我がCUB・バルタザールⅡによる
「ロバ旅」である。
岩出山・道の駅にて
仙台の街なかでは自転車の「ひとごのかみあやかす号」があまり
に高性能なため、すっかりCUBは遠距離用に使用限定になってし
まっているが やはり一日150キロ、6時間もの移動には わたし
にとってこいつしかおらぬ
前日は山形・宮城を豪雨が襲い、各地土砂災害などもあったよう
で様子見ながらの出発だったが、天気予報を少し裏切り?美しい
青空と複雑魅惑の雲、気温26℃というこれ以上望めないほどの好
条件に恵まれ、当初高速バスかな?と諦めていたわたしを野生
(爆)に駆り立てたのだった。
高速バスもいいのだが、郷里・湯野浜というのは本屋ひとつまとも
にない所で、30分かけて山越えて町に行くのに自分の「あし」が
ないと不便極まりないのである。冬はともかく、夏はな・・・
朝は前日の豪雨で出かけられず何もできなかった雑用をこなした
ため遅れに遅れ昼前に出発、鳴子温泉方面から行くので仙台を
北上。八乙女ホーマックでチェーンオイルを買い、雨でダバダバ
なチェーンを潤滑して泉中央のデパ地下にて土産の菓子と昼メシ
のミスドを買い(笑)あらためて走り出す。
爽やかすぎる・・・暑すぎず、寒すぎず、風景も美しく
とにかく最高だ!
最上川はやはり赤く荒れている・・・戸沢村・道の駅にて
野生と書いたが、確かにオートバイの旅は昨日まで眠っていた
五感を目覚めさせるものがある。150キロ、6時間と聞いて
「おせーな・・」と大抵の人は思うだろうが、時速せいぜい40
キロ巡航の旅はわたしの運動神経、視力によくかなっており、
他のクルマやトラックに合わせて走る必要もはなっから感じな
い、底なしの自由度もわたし向きである。
路上はけっこうツギハギだらけで穴もボコボコあり、40キロ走行
ならば様々な危険を察知して回避できるのであり、現にこの10年
以上の旅でそれを実感してきたのである。
そして何より、日常と違うのは、走行中ずっと空を見ている事だ。
とにかく雲の動向が気になる。行く手にバケモノみたいな雲あれ
ば「おいおい大丈夫か」と不安になり、わずかな空色の変化、雲
の造形の妙に感動する。これは古代より野天の旅を続けてきた人
類の、「地球と交わる」DNAレベルなつかしの感覚なのだ。
庄内平野の入り口 立川町の風車を背に