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プロフィール
げん
げん
山形県鶴岡市生まれ。
札幌、東京と移り住み、放浪の旅をへて
東北回帰~ 奥羽越(えみしの国)を拠点
に危なっかしくも面白く生きます。

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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2014年03月10日

アイルランド音楽 とわたくしども


3月8日(土)
まだまだ冬の仙台・東北ですが、TRADさん
とぞみーさん、そして村田くんが東北の北
から、前田さんが南からやってきてBarm's
音楽の夜をプロデュース?春の始まりを告
げていってくれました。

今月はセントパトリックDAYがあり東京以西
各地でいろいろイベントが催されます。
関東以西というのが皮肉です・・だってアイ
ルランドやスコットランドは日本でいうと、
北海道と東北である、とわたしは思っている
のに、これら北日本では何もなし。西日本で
は、島根の松江とか、伊勢とか全然大都市で
もない所、九州なんて二箇所でやっているの
です。何たる矛盾(!?)と憤ってしまうの
ですが、考えてみると、この3月、まだ北日本
は寒いのです。とても野外のパレードなどと
いう雰囲気では、まだない。
だから、我々東北人にとってはこのBarm'sでの
ささやかながら熱い夜こそがかけがえのない
イベントなのです。北海道だって、きっとそう
いう場があるに違いないのです。

ところで、わたしにとってアイルランド、更
に広くケルト文化圏の音楽というのは、自身
の経歴上、ある意味異質的ながら本質的、と
いうこれまた矛盾を孕んだものであります。

異質的、というのは、わたしは全く音楽的な
家庭の出ではなく、ましてやバイオリンなど
という楽器に手をかけるような事は一族誰も
考えもしないような環境だった事からです。
わたしは映画制作とか執筆とか、そういう仕
事を目指していたので、楽器を演奏する、と
いうのはまた全然別のベクトルなのです。ロ
ックやジャズのバンドをやっている作家、と
いうのは聞いた事があるけれど、ケルト音楽
をやりながら、というのは聞いた事がありま
せん。自分が作る映画にケルト音楽を使う、
とか考える訳でもなく、これはこれで全く独
立した趣向、という事です。

本質的、というのは、ケルト音楽をやる、と
いう事が、自分にとって全く下心のない、つ
まり完全に商業的・名声的な欲望から無縁の、
怖ろしいほどに純粋な動機による行為である
事からです。映画制作とか、執筆というのは、
同じ好きな事であっても、やはりそこに「こ
れで生活したい」とか「有名になりたい」と
いう利潤追求が付き纏います。ところがケル
ト音楽の場合、全く当初からそんな欲求があ
りません。本場アイルランドの人々の多くと
同じように、ただ同好の人々と共に演奏する
時間を楽しみ、また夢見ながら、独り愛する
曲を学び奏でる日々。自分の人生にこのよう
な高邁?なる要素がある事に奇跡を感じ・・
・と思ったら、他にもありました 笑   
「旅」というものです。

映画とか、文学とか、いくら夢見たところで
思い通りにはいかず、おそらく自分が考えて
いた道とは全く違った結果になっていく事と
思われます。そんな中、わたしは結局、どん
な人生がいいのか、突然「死」が訪れたとし
ても、何をやっていれば悔いがないのか、と
考えると、やはりそれは「旅と音楽」ではな
いか、と思い至るのです。これさえできてい
れば、何も悔いる事などない。
あっあと、こうしてあれこれ考えて、こうや
って書いている事。この3つですかね。

それにしても、アイルランド、ケルト圏の音楽
の同好の士、とは一体何者なのでしょうか(笑)
先ほどロックやジャズと書きましたが、こちら
の同好というか、好きな人というのは珍しくも
何ともありませんが、アイルランド音楽が好き
で、演奏もする日本人というと、めったに見か
けないかと思うと「けっこういるんだな」と思
う事もあり、結局多いのか少ないのか実に不明
なところがあります。

何しろ、1992年にわたしがケルト圏音楽に目覚
めてからというもの、10年以上東京に住んでい
て「同好の士」に一人もあった事がなかったの
です。それが2008年仙台でいきなり怒涛のよう
な出会いがあって、東北にも東京にも実際は相
当数の「同好の士」が存在する事が明らかにな
りました。
わたし自身が「出会い下手」であり、それには
インターネットの存在が大きな助けになったと
いう事なのでしょう。
しかしここ数年、当たり前のように集まってい
る音楽仲間たち あらためて考えると、全く当
たり前などではないのです。
「同じアイルランド音楽が好きで、演奏してい
る」日本人が、すぐそばにいる、という事自体、
やっぱりすごい事なのです。東京に住んでくす
ぶっていた(笑)時代のわたしに訊いたら、間
違いなくそう答えるでしょう。

一体、この人たちの心の中に、共通するものと
は何なのでしょう?音楽の趣向とは、説明のつ
かないものなので、これは永遠の謎かも知れま
せん。それ故、一層彼らに畏敬の念を禁じえず、
このセントパトリックの日を機に、あらためて
感謝の意を表したいのでした。

  


Posted by げん at 16:10Comments(0)えみし普通の日記