2014年10月20日
こんちねんたる のはなし
2002年春、ブリテン島とアイルランド島を
旅した時、宿の朝食にて
「イングリッシュ(またはすこてorあいり っしゅ)」
か、
「コンチネンタル」
か、 どちらか選択してくれという事で、
よく意味がわからぬまま「こんちねんたる」と
頼んだら、パンとティーだけだった、という
思い出があります 笑
なんだ、「簡略式」という意味か?と思ったが
後で調べると、直訳では「大陸式」との事。
どういう事なのかよくわからなかったが、
のちのち日本人がパリについてよく分析した
古典といえる名著『パリ 雑学ノート』(玉村豊男)
を読んで、ようやく本当の意味が飲み込めた。
つまりロンドンでは、朝メシにパン、シリアルに
肉、タマゴ、野菜?など「がっつり」食べる。
に対しパリでは、朝メシはパンにバター塗って、
コーヒーか茶で済ませる。
英国圏の宿でこの選択肢があるのは、大陸か
らの旅行者が普通に多いからか。
英国人に言わせると、
「こんちねんたるなんかで一日が生き抜けるか!」
なのだが、フランス人に言わせれば
「朝からそんなに食ったら腹もたれるだろうが!」
なのだそうだ。
ただし、フランス人は朝は簡単な代わりに、
昼以降はがっつり食うのだという。
翻って、英国人の方は昼以降は大したものを
食わない・・朝が一番マトモなごはんのようだ。
ちなみに、わたしの日本での日常の朝メシは、
こんちねんたる である。
とにかく、コーヒーか紅茶で目覚めたいので、
あと軽くパンに何か塗ればいいのである。
山形の実家でも朝はパンだが、ハムと野菜は
必ずはさむ。札幌の兄貴は、朝は和食で
しっかり食わないとダメなようだ。
*写真は、今年の誕生日にモンサンルーで
いただいたケーキのセット(にあわねー)
朝メシではありません。