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プロフィール
げん
げん
山形県鶴岡市生まれ。
札幌、東京と移り住み、放浪の旅をへて
東北回帰~ 奥羽越(えみしの国)を拠点
に危なっかしくも面白く生きます。

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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2016年04月14日

旅と人生観について・・・(長いよー


前出の、宮森さんの記事をいくつか拝読しました
何というか、「若いなー」という印象で、読んでて恥ずかしく
なってしまうところも多かったですが、いい事も書いてます。
(ぶろがー という人たちは、1時間に4本の記事を書ける
 んだそうです わたしには到底、むりですね・・・
昨日の記事一本に、3時間ぐらいかけてますから 爆)

そんな中に、旅について書かれた記事ありました

http://www.miyahaya.com/entry/2016/03/21/161220

何だか、久しぶりに旅、について考えさせられましたね

むかし、ある喫茶店に通っていて、そこは世界のいろんな
国に行っている人たちが集まるサロンみたいな所でした。
店に行くたんびに、「アフリカのどこそこ行ってきた」
「南米のどこそこ行ってきた」という話をするお客さんに
出会うのです。大学の先生や、学生さん、あと他にもいい
仕事してる人ばかりで、海外旅行は趣味のようでした。

わたしは既に50ccの元・郵政カブで日本2周ほどしたり、
沖縄・北海道何度も滞在したりとかしていたし、海外も
渾身の(!)英国「4カ国」&アイルランドだけは経験して
いたので、それなりに話は合うかと思っていたのですが、
これが容易に、かみ合わない・・・
なぜなのかと考えると、どうも彼らとはそもそもの旅の目的
や、人生観そのものが違うのではないか、と思い至りました。

実のところ、わたしの旅というのは決して人に自慢できる
ようなものではなく、「趣味」といえるものかも怪しいです。
というのも、わたしの「旅ぐせ」の始まりが、
「自分の人生に失望した」事にあったからなのです・・・
どっかーん つまり、おのれの恥部の結果が、旅なのです。

少し詳しく書きますと、20代のわたしには東京で、ある事で
成功したいという夢があったがどうにもこうにも無理な事が
わかってきた・・のと、あと失恋が重なったんですね
(ああ恥ずかしい 書きたくない 笑)
そこで、夢とは何と実現の困難なものよ・・・と世を儚むの
でしたが、しかし旅ならば、出発して帰って来さえしなければ
ずーっとできるではないか?爆 「負け組」の果て、ですね・・

そうだ、「さすらいの長旅」という中学時代以来封印してきた
夢ならば、容易に実現する!!と思い至ってしまった訳です。

このへんの事情がまた、めんどくさいので割愛したいですが
(笑)やはりちょい書きますと、中学の多感な頃、わたしは
地元の「ど田舎」に不満鬱屈を募らせると同時に、映画
『荒野の用心棒』『ロング・ライダーズ』などの西部劇に感化
され、「永遠のさすらい旅」に強烈な憧れを抱きました。

つまり、どこに行くのか というよりは、「さすらい」という
スタイルこそが、わたしにとっての旅の原点だったのです・・

ところが、今思えば「中二病」に陥っていたわたしは家出の
常習となるなど白昼夢の問題児となり(汗)さすがに親に
迷惑かけすぎてるな・・・と自覚したわたしは、いつしか
「東京を夢見る受験生」というありふれた姿に大転身を
果たしたとさ・・・・・・ザ・封印 ですね。 笑

まあ、そうやって転身?してやってきた東京で、絶望した訳
ですから、もう怖いものなしというか・・・当時、人生最長の、
正社員生活6年!やっていたので(そんな中途半端な事
やってるから夢叶わないんだよ、というジレンマもあった)
「お金」もある程度あったので、もうこのカネ尽きるまで
行ってやるべ という心境にあらためて陥ったのでした。

わたしの旅の基本は、むかしも今も変わらず
「カネはないけどあるだけ使って 
 死んでも後悔しないところにだけ行く」
です。
つまり、基本的に、ギリギリの境地なんですね。
カネなんて、旅できるかどうか怪しいくらいの額があれば
すぐ出かけるし、帰ってきた後の仕事もないからどうなるか
わかったものではない。
関西や、九州沖縄も愛すべき土地ではあったが、
「ここでは死にたくないな」と思った。なので、基本的に
いまは北海道や東北中心に旅しています。

英国とアイルランドに行ったのも、
「ここなら死んでも後悔しないな」
と思えるくらい憧れた国だったからで、フランスやアメリカも
行きたいけれど、憧れが中途半端なのでここで死んでも
後悔しないか、は未だ微妙です 笑 お金があったら、
やっぱりまたアイルランド、スコットランド、ウェールズ、
行ってしまうでしょうね。
なんで執拗に、「死んでも後悔しない」を繰り返してるのか
と申しますと(爆」)やはり基本的に旅とは危険なもので
旅ひとつひとつが、「渾身」のものだからです。まあ貧乏
なので、大切なお金をはたいてますしね・・

それで、冒頭で紹介した記事のテーマ
「旅で人生観は変わるか」なのですが

サロンで、いろいろな国に行って広めた見聞を語っている
人たちにとっても、それぞれ旅は麻薬のようなもので、
必死なものなのかも知れない。けれども、人生観は変わっ
てますかね?また同じ仕事に戻るつもりで行って、実際
戻っている訳でしょうし・・とはいえ、仕事の仕方とか、生活
の姿勢に変化があるかも知れないし、一概に旅が不要だ
とも、言い切れないですよね。

一方の、わたしのようなタイプの旅ですが・・
たとえば、北海道や沖縄というのは、さすらいとしては
まさにランズエンド 笑 「この世の果て」であって、
実際、いろいろな事情を抱えた人たちが、旅人となって
行き着いたという雰囲気を醸し出しています
(そしてわたしもその風景の中の一要素だった訳です)

もちろん、学生や趣味の人もいますが、それこそ仕事や
人間関係に絶望した人、持ち金が尽きて万事休す、の
人、そして何かマズイ事をやらかして逃げている人、も
いたかも知れません。

心境としては、東京の片隅でホームレスとかやってる
よりは、旅してた方がいいじゃん!みたいな感じで、
基本、世捨て人の世界です。現在のわたしなんか、
そう考えたらちゃっかり社会復帰を果たしたクチですね。
サロンで趣味としての旅を語ってる人たちにしてみると、
「旅行者」としての立場が現地民にかき消される、
ミイラ取りがミイラになる、みたいな状況にでもならない
と、そりゃあ話が根本のところでかみ合わないかも
知れないですね・・・

さすらいの果てとしての北海道などは、学生にはかなり
刺激的なので、人生観が変わる・・・というのは、なくも
ない気がします。ただ、個人的にはそれで生き方が変わ
った、という若者を知りません。世の中は広いな、いろん
な生き方があるな・・ぐらいに心へ留めるのがおそらくは
大半で、まあそういうものなんだと思います。

要は、いかに深刻な状況の旅人に出会ったとしても、
自分の問題にならなければ、自分が変わったりしないの
です。わたしも含め、最果てにいた旅人(笑)というのは
むしろ実生活で何かあって人生観が変わり、結果旅に
出たようなもので、つまりは、旅が人生観を変えるのでは
なく、変わった結果が、旅だったという 爆

もちろん、変わったところもありました。旅、という現実の
冒険を始めた事で、仮想の冒険である「映画」をあまり
観なくなった・・とか。旅を一通り終えると、日常を冒険し
て生きる事を学ぶようになりました。つまり自分の人生を
ちゃんと生きよう、と思うようになったのです・・これはまあ
人生観変わった、といえば変わったところなのかも知れ
ません。

はあちゅうさんの意見も、ご自身が世界一周されたから
こそ言える事だと思います。世界一周しなければ、現在の
彼女は存在しない訳で 旅は明らかに人に変化を与える
それだけは言えるのではないかな、と思います。

ただ、軽々しく「旅で人生観変わった」という類のものじゃ
ない、という感覚はわかります。書いてきたとおり、実態は
多分に負の要素を含んでいるはずですし、あと変化は後々
にならないとなかなか気づかないものだったりするので・・

ここまで書くのに、5時間ぐらいかかりました 爆
(途中、楽器弾きたかったので中断もしました)
やっぱり、わたしに ぶろがー は無理ですね。






  


2016年04月14日

両極端だが対立していない?東京論について


以前に2回ほど、このブログでもとりあげた
『まだ東京で消耗してるの?』(イケダハヤト著)
という新書ですが
「もう東京はつまらない街になってしまいましたし」
「東京には面白い人が多い、というのは全くの幻想。
 地方には東京にはいないタイプの、破格の『面白い人』
がたくさんいます。」
などなどズバリと言い切る様が少なからず衝撃でした。
こんな感じ
http://www.ikedahayato.com/20150810/39187379.html

しかし、こんな意見もありました。
http://www.miyahaya.com/entry/2016/03/27/212033

一方では「東京はもう、つまらない街になった」といい、
もう一方では「東京は本当に面白い人が多い」という。
一体、どっち?と思うけれども、これは少し考えれば、
「両者の生まれ育った場所、立場の違い」による見解
の差、と思い至ります。実のところ、どっちも本当で、
決して両者は対立する意見ではない、という事も。

どちらかというと、後者の宮森さんの意見の方が
昔ながらで、ありきたりな感じはします。
実は境遇的に、日本海側のすごい田舎の出身という
事で、わたしと似ています。だから、彼のいう
「ジモティー」がつまらない、という意見はすごくわかる
ものがあるのです。

一方のイケダさんは、横浜の出身でずっと首都圏の
中で育ち、大都会のいろいろな面を知り尽くしています。
彼は東京での生活の現状、仕事の仕方にうんざりしており
高知の田舎ではその不満が全て解決したと言います。
彼が「地方の人のほうが面白い」と断言するのには、
土佐・高知という土地柄もある、と個人的には思うのですが
(むかし旅をして何日か滞在したので、わかります
 本当に面白い人ぞろいで、一種特別な土地に感じました)

おそらく、宮森さんが田舎で多く接触する機会のあった
「ジモティー」的な人とは、イケダさんはあまり接していない
かも知れない。新しい仕事を開拓したり、自分たちで祭りを
作ってしまう人たちの話が多いので、そういう人たちは多分、
ずっと地元に住んでいても、フットワークが軽いと思うのです。

宮森さんの方はというと、「外に出なきゃダメだ!」と友人に
言われたのを、「東京に出ろ!」と解釈したと書いてますが、
そりゃ、東京が輝いて見えますって(笑)わたしも死ぬほど
わかりますが、「その土地好き好きオーラ」が出ますと、
本当にその土地の人たちが面白いと感じられるものです。

実際、わたしは東京に住んでいた頃は東京に幻滅していて、
あまり面白い人に会った記憶がありません(10年以上住んで
たんですけどね!?)ところが、東京を離れて、たまに旅行
する土地になった途端、また東京が好きになって、会う人
会う人、面白い人ばかりに思えるようになりました

まあ、これには多分、アイルランド音楽関係の出会いが多い、
というのも関係するのですが、ようするに、人間特にわたしの
ようなタイプは日常的には内に向いてしまうので外への関心
が薄れてしまう傾向があって、たまに東京に来た時には当然、
久々な土地そのものに興味がある訳なので外向きになる、と
いう事なんだと思います。

実のところ、東京にだってジモティー的な人は多いのではない
か、と疑うのです。宮森さんは地元の、中学・高校の「スクール
カースト」をくだらない、と言っていますが、東京の
「どこの大学を出たか」という、大学のランクづけ・・出身大学で
人を見る あれ、本当にくだらないとわたしは思ってました。*
「俺は中央線沿線から出た事がない」とか、
「地方の事は全然知らない、どうでもいい。東京最高」とか
いう人にも会った事があるし、かえって井の中の蛙、閉塞的
というか、むしろ果てしない街並みに覆われた巨大都市の中で
それでは、深刻度は大きいな・・と思う事もあります。
(福島原発の災禍でそのあたりが表面化しましたが)

また、長々となってしまいましたが まとめますと
お二人とも、言い分は間違ってはいないなと思います。
ただ、それぞれの置かれている状況の違いで、一方は面白く、
もう一方はつまらなく感じられてしまうのだろう、と。
また、田舎から出た事のない人は一度出た方がいい、という
のは大賛成ですが、それは東京の人にも言える事です
(かつて東京の人というと、海外の事は詳しいが国内の地方
 の事はまるで知らない・・という印象でしたが、それは
変わってきているのかな)

最後にわたくし事ですが
東京を離れてからあらためて東京を好きになったと書きました
が、また東京に住むか・・というと、まずない と思います。
というのも、わたしがつまらないと思っていたのは「東京」では
なく「東京に住んでいる自分」だったからです。
東北人が東京に住むなんて、もはやありきたりすぎる(爆
自分が東北に生まれたのには何か意味があるはずだと考え
葛藤しながらもしがみついて生きる方がずっと面白いのです。
(というか、単に東北が好きなんですね結局)

だから特に宮森さん、今は若いし東京が一番に感じられる
でしょうが、石川県の人ですのでそのうち金沢市などにも
シフトしていくと、書いている内容にもいい影響が出るんじゃ
ないかと思います。


*あとになって、ここでいう「スクールカースト」というのが
一学校内でのグループの階層の事だと気づきました・・
わたしは学校同士の階層分けと勘違いしてたのですが、
まあ内容的にあまり違いはないだろうと(爆)思い、その
ままにしときます。


  


Posted by げん at 04:17Comments(0)えみし気になる世界