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プロフィール
げん
げん
山形県鶴岡市生まれ。
札幌、東京と移り住み、放浪の旅をへて
東北回帰~ 奥羽越(えみしの国)を拠点
に危なっかしくも面白く生きます。

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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2019年04月19日

最近の漫画よみ状況 笑




原稿が書けている時 は基本的にブログやSNSへの発信はしないのです。
じゃあ今、行き詰まってるのかというと、そういう訳ではない。
原稿の事でアタマいっぱいにしないと、と思いながらもマンガは適度に
読んでおります。しかし最近、ちょっと状況が変わってきました
なので、その事だけでも書き留めておこうかなと 思った次第です。

昨年後半から読み始めたのが、上の『サマータイムレンダ』です。
これはいまや、『ゴールデンカムイ』を抜いて今や現在の自分の中の
第一位ですかね・・・ある意味では。
『カムイ』は現在、最大の山場を越えてやや失速している感じですが
この『レンダ』はまさに勢い衰え知らずというところです。

この2作品は、いくつかの共通点があると思っています。
まず、作者がともに30代後半の脂の乗り切った時期に打ち出した作品
である事。そしてどちらも作者の生まれ故郷を舞台にしている事。
『レンダ』は和歌山県のある架空の島、つまり瀬戸内海が舞台です。
よくTVなどで聞く関西弁とは一味二味違う和歌山弁をうまく生かして
独特の雰囲気を全編にわたって醸し出しています。
そして、どちらも「食べるシーン」を大切にしている事。
最後に、『レンダ』の内容は「もう一人の自分に出会うと、近々死ぬ」と
いういわゆる「ドッペルゲンガー」と呼ばれる現象と、往年のアメリカSF
『盗まれた街』(『SFボディスナッチャー』などの映画化で知られる小説)
を融合させたようなSFミステリーというかスリラーなんですが、次の
ページをめくった時のドッキリというかビックリな展開の仕方も、似て
おります・・・現在、5巻まで出ており 連載は雑誌にではなく、毎週
ネット上で公開されて無料で読む事ができます。

さて、現在失速していると書いた、『ゴールデンカムイ』なのですが、
もちろん今後はまだまだ面白さが回復する可能性はあります。
ただ、これからどう展開するのかな?と気になるところではあります。

『カムイ』が連載されている「週刊ヤングジャンプ」でも読む作品に
変動が続いております。かつては『カムイ』のほかに、
『かぐや様』 『ダイナー』 『静様』 『ぺペン』 『魔風が来る』
などなど、一時期7作品ぐらい読んでいて、
「ネットカフェで読むより、買った方が安いんじゃないの?」
と悩む状況でしたが(笑)、『かぐや様』以外はネット上の連載に
移行したため、本誌で読む作品は一気に減りました。
本誌の新連載では『シャドーハウス』と、『メイド・イン・ひっこみゅ
(表記忘れた)』がなかなか面白いが、これらもネットで読めるので、
実質本誌で読んでいるのは『カムイ』と『かぐや様』だけになります。

あと、「別冊少年マガジン」で読んでいる『ふらいんぐうぃっち』ですが、
最近あまりにひどいというか、質的な劣化が目立つ回があって非常に
憤りました(爆)魔法もなにも全然関係ない話だったり特に魅力もない
新キャラクターだったり、正直まじめにやれよ!という・・・隔月の連載
なのに、これかよ とがっかりさせないでもらいたいぞ!と
これが実は今回、一番書いておきたい事でした 笑



  


2018年09月12日

中二病について 爆 前編


ここしばらく、ネットカフェに行きますと読むのが楽しみだったのが、
押見修造の、『悪の華』です。



この漫画家は、むかし『漂流ネットカフェ』という作品で知っていましたが
最近、『ぼくは麻理のなか』という長編作品に触れて、嵌まってしまいました。



『ぼくは麻理のなか』は、その、何ともいえないキモいタイトル(爆)で
長い間敬遠していたのですが、あらすじとしては

ある、美しい女子高生・麻理をよく道で見かけてかわいいなと
思ってた大学出ながら無職の一人暮らし青年・小森が、
ある日突然、自分が他ならぬ「麻理」になっていた!!という・・

えーっと つまり20代の男が、10代の女の子になっていたと。
これはあの、少年と少女の心が入れ替わるという『転校生』に
似た話なのか?というと、どうも方向性はだいぶ違うようで・・・
入れ替わった訳でもない、「麻理」の意識はどこにいったか不明で、
しかも「小森」は「小森」で別にちゃんと生活しているという・・??

謎が謎を呼ぶ展開で、これに「麻理」というクラスでも人気の
美少女に、特別な思い入れを持つ同級生の内気な娘・依(より)
が麻理の異常に気づいて「なかにいる」小森の存在を知り、
二人はぶつかりあいながらも、ともに真相を究明していく!!

という話。これは一体、ファンタジーなのか?それとも・・・

で、これが非常に面白かったので、押見氏がこれより前に描いた
『悪の華』にも取り掛かった訳です。
この一巻目は、出版当時書店ではけっこうなインパクトでした。



なんとも、おだやかでない表紙ですけれども・・・
話は、群馬県の、ある山々に囲まれた小都市に住む、
これまた内気な中学生の少年・春日くんが
これまたクラス№1の美少女・佐伯さんの、
学校に忘れていった体操着を「出来心で!」
盗んでしまったところから展開いたします。

なんとそれをどういう訳か、
授業の時間に先生に向かって
『うるせー。クソムシが』
と無表情に暴言を吐く事で有名な?
「きらわれ少女」仲村さんに目撃されており!!!
何かにつけて「私の命令に従え。さもないと・・・」
と強要され、たちまち奴隷の日々に・・・

・・・・・というような、おはなしです。
まあ、とにかく押見修造という人は、内向的な作風なんですね。
しかし、わたしがこの作品に強く魅かれた理由が、
ボードレールの有名な詩集『悪の華』を読み耽るような
少年・春日くんの、そして
閉塞的な町の生活を嫌悪して、山の向こうの世界に飛び出す
事を夢想する少女・仲村さんの、
強烈な「中二病」的側面なのでした。

つづく~



  


2018年09月07日

なんと・・・夏の終わり


なんと、9月になってしまいました・・・まだ暑いけれども
毎月の新聞原稿もなんとか5日には仕上げましたが、
今回は先月、沖縄の翁長知事が亡くなられた事もあり
沖縄と、東北の独立、というか「自己決定権」についてなど
書いてみたんですが、これが大変でしたね・・・

基本的に、自分は無知なのでいつも書きながら学んでいくのですが
今回は特に、ひとさまが書いた文章をなぞってるみたいな感じに
なりがちだったので、自分の思考力に危機感を覚えました。
それだけ、沖縄について真摯に書いている人たちの文章が
素晴らしいものが多かった、という事でもありますが。

一方で、翁長氏を批判する意見にも充分目を通すようにしました
しかし、やっぱりネト○○とか、某政党のつながりとか多いですね・・
5000文字ぐらいの記事、一日でぱっと書き上げないといかんのですが
悶々とキー叩きが進まない時間が、とても長い 難しい課題でした。

久々に、ブログが書きたいと思ったのは、けっこう長い間
「課題」に向かってばかりいて、本当に自由な日記的なものを
書けていないな、と思ったからです。
(かといって、本当に自由に書いたら、人さまに見せられない
 ブログになるかも知れませんがね)

記事を書き上げた、と思ったら、北海道の地震の知らせが
山形の、姉から来ました。札幌の、清田区というところに
兄一家が住んでいて、TVを観たら、なんか液状化現象が
起きているとかで、一日たって連絡がとれて、なんとか
兄たちが住んでるところは大丈夫みたいだったのですが。

兄はわたしと一緒でキャンプ好きで防災意識も高めなので、
いろいろ買い込んでおいたのが、役には立っているみたいですが・・
あの札幌の街が、夜には真っ暗で、姪と甥は星空がキレイと言って
夜空を見ていたそうです。

9月はじめといえば、以前はわたしもまだCUBで北海道旅して
いた頃です。向こうにいたら、何か役に立てたか・・・
いや、立ち往生の穀つぶしで終わったでしょうね。多分
しかし道内あちこちの、古い馴染みに会いたくなってしまいました。


  


Posted by げん at 11:00Comments(0)えみし普通の日記

2018年05月11日

俺たちはSFの中にいる




『シェイプ・オブ・ウォーター』が自分としては今ひとつだったので
口直し・・じゃなくて何と言うか、挽回?の意味も込めて
『きみへの距離1万キロ』という映画、観てきた。

写真のように、なかなか良い「絵づら」をしている。
まず一画面で、観る前の人を惹きつける事は大事だ。

しかし!!この作品も、ダメだったのである!!!!!><

なにやってるんだ、むこうの映画界は・・・

『スターウォーズ エピソード8』
『シェイプ・オブ・・・』
に続き、まったくハズレ連発じゃないか
『シンゴジラ』以降、映画で感激した事、ないよ。
『いぬやしき』のほうがよっぽど面白そうなんだが・・
完全に、日本映画の時代じゃないのか、いまって

今回のは、カナダ映画だという。
カナダといえば、西海岸の都市、バンクーバーだ。
ここは、実に30年をかけて、ハリウッドからロケを誘致し
学校を作り、人を盗み、技術を盗み、金を引き込み、
文字通り映画の街となって活気付いている。
まったく、地方創生という奴の、理想形をやってのけたのだ。
しかし、なんだ今回の脚本は・・・
こんなんで、よく企画が通ったな?大丈夫か、カナダ!

話としては、アメリカでアフリカ北部の油田を、
遠隔操作のロボットを使って監視してる会社があって、
そこの社員の男の一人が、この油田付近の町の娘を、
ロボットのカメラ・アイごしに見つけて、恋をしてしまう。
ところが、この娘、町の古い因習で両親の命令(!)で
好きでもない男のもとへ嫁にやられそうになってるという・・
そいでまあ、地球の裏側に近い場所から遠隔操作男が、
奮闘するって感じなんですけど・・
あれっ普通に面白そうじゃない?と思うでしょう。
ところがね・・・あれっそれで終わり?いいの!?
という、何ともいえない後味に。もっとひねれよ!!

しかし、一応ネタばれはやめましょう。評価に絶対はない。
素晴らしい!と感じる人だって、いるかも知れないんだ。
今作、わたしの感覚として一番残念だったのは、
「SF的要素が強い内容なのに、全くSFではない」
というところなんだ。確かに、仕方がないのもある。
だって、遠隔操作のロボットなんて、もう実際にあるし。
スマホなんて、ひと昔まえはまさにSFのネタですよ。
SF作家・大原まり子が、80年代前半に既に言っている。
「SFはもう日常を侵食している。SFが書き難くなっている」
と。しかし、それに慣れてしまっては、ダメなんだ。
『シェイプ・オブ・・・』も、ファンタジー色濃厚な話なのに、
いまひとつ、ファンタジーになりきれていない。
SF的な日常に慣れすぎて、SF的な状況に気づかない。
ファンタジーも、リアルに描く事ばかり追究しすぎて、
見えないところを想像させよう、とするのを忘れている。

『いぬやしき』のスゴいところは、『ターミネーター』でもう
出尽くしただろう、と誰もが思ってた人間型ロボットネタを
「こんな手があったのか!!」と驚愕させるヒネりで、
持ってきたところ。それと、誰もが日常的に使っている
スマホを、思いがけない道具として描いて、あらためて
スマホという道具について、その普及した自分たちの
生活について考えさせるところ。これが、SFなんだな。
ヒネれば、SFに終わりはないし、いつまでだって、
その時代の人を ハッとさせてくれるのだ。

つい先日、『エマノン』シリーズの最新作が、出た。
『続々・さすらいエマノン』、漫画としては4冊目である。



もとは九州・熊本在住の作家・梶尾真治による連作小説だが、
鶴田謙二による漫画で、イメージが確定され名作の誉れ高いSFだ。

小説も実は近年、新作が出ているが、漫画版の鶴田は
極端な遅筆のため、なかなか新作が出ず、今回6年ぶり。
しかしその絵は伝説的なまでに魅力的で、待っていたファン
は多い。

エマノンは、九州を中心に世界中を「永遠に」さすらう女。
実は彼女、地球に生命が誕生した時の、あるひとつの生命体が、
世代を経て子孫を残し、進化していく中で 母から娘へ、
娘から孫娘へ、と記憶がすべて受け継がれてきた、という
世界唯一の特異体質。つまり、数億年の記憶の保持者なのだ。

描かれる風景、人物はほとんど全て、70年代~80年代の
なつかしい、嘗ての日常と、人々。
しかしその見えない背後に、途轍もないSF的要素が潜んでいる。
エマノンという存在に、生命の不思議さ、そして最終的に
「自分」という、人間の不思議さに気づかされる事になるのだ。
これぞ、究極の、SF。

なんか、日本礼賛みたいになってるけど
いや、欧米も、しっかりしてもらわないといけない(えらそう)





  


2018年04月28日

5月、直前


3月、4月は強風が自転車を倒して隣のアパートの窓
突き破ったり(住人はいない部屋だったが弁償一万円)
入った事のないラーメン屋の入口の扉で指はさんで
出血大サービスだったり(全治10日ちょっとだった)
いろいろと個人的な事故事件が多い春先だった。
しかしようやく本当に春の体裁?が整ってきて、
今年も「仙台に移住してきた時期」がやってきた。

4月の事件としてはもうひとつ、今まで通っていた
東北大学・片平キャンパスの生協に入っていた床屋
が、生協ごと3月で引き払ってしまった事。
既に80歳を過ぎていたが、しっかりした腕とセンスを保ち
そして自身は小学校卒が最終学歴ながら旺盛な
好奇心と読書熱を失わず、いろいろな話を聞かせてくれた
生協の建物自体も相当老朽化しており、周囲はキャンパス
とはいえ学校はほぼ完全に青葉山へ移転し終わっており
ここは研究所施設となって生協も不要になってしまったのだ。
年度の切り替わりという事で予想はしておくべきだったのに
迂闊だった・・・床屋さんは何も残さず、数十年の場所を去った。

大学側に問い合わせても、様々な部署をたらい回しの上、
「店は閉められたが、連絡先は誰も存じていません」
との答え・・・天下の東北大学で、そんな事があり得るのか?
(なにかご存知のかた・・情報を、募集しております)

映画は、久々にフォーラムで『シェイプ・オブ・ウォーター』を観た。
なんだか昔、映写技師の頃かけたフランス映画『アメリ』にそっくり。
最初のツカミは上手い魅力的な感じだったが、意外と暴力的で
不要なセリフやカットも多く、個人的にはいまひとつだった。

漫画は最近映画化された『いぬやしき』が気になって、読んで
みたら意外とハマった。極端な設定と展開で、マンガだなあ と
当たり前な事を思ったが・・・映画化の監督は、わたしと同い年か。

当のわたしは、ひたすら文章だけを、書いている。
札幌の姪は、高校受験に見事合格 祝!
しかし今度は叔父のわたしが、夏の終わりまで
受験生のように文章を書き続けるだろう。




  


Posted by げん at 21:46Comments(0)えみし普通の日記

2018年03月31日

水は、まだ冷たく


また、台所の給湯器 元栓を開けた。
もう、水でガンバロウと思ったのだが・・・
もう、3月の終わり。いやいや、まだ、3月の終わり。
数日間、かなり外も暖かく、水でも大丈夫だったが、
昨日今日はまた水が冷たくなって、手の甲には
あかぎれができた。やはり完全に元栓を閉めるには
5月を待たねばならない。それが、仙台なのだ。

プロパンのガス代は台所の給湯器を止めれば
半分になる。早く節約したいのだが
なにしろ、3月からいよいよ労働日が少なくなって
2、3年ぶりぐらいに生活が厳しくなりつつある。
食費も、労働で疲れたりした夜以外は、外食せず
メシを炊いて金はかけない。
もちろん、最低限の仕事は作って、確保しなければ
ならないが、文章書きにはむしろチャンスなのだ。
生活苦への強迫観念にかられて、いたずらに労働
に走らないようにする事だ・・いつもながら、世間の
常識とは真逆な考え方で、恐縮だが。

今日は、市販の「かがみもち」の賞味期限。
先日、買って冷凍しておいた、「ずんだ」の餡で
ずんだもちを作って、ようやく食べた。
佐々木喜善も、ちょうどいまの、わたしの年頃に
この仙台の街で、貧しさに耐えていた。
けれども、やっぱりこういう、小さな幸せは
昭和のはじめの、この街の暮らしにもあっただろう。

  


Posted by げん at 23:28Comments(0)えみし普通の日記

2018年03月24日

歯のこと


40代も半ばになりますと、いろいろカラダにガタがくると
申します。
わたしは幼少の頃からけっこう虫歯体質で歯医者は
比較的よく行ってました。40代から歯を失ってくるという
人はいるようで、わたしも一本、ずっと危ないのですが
なんとかどういうわけか?保っていて、少なくとも根っこは
31本全て残っている状態です(親知らずは一本生えてき
ませんでした)
いわゆる銀歯が奥に4本。セラミックにするお金は惜しく
まあ俳優になる訳でもないので銀にしました
(前歯に近い方は最初、白いレジンというプラスチックの
 ような素材でしたが、10年しないうちに変色のうえ臭い
 も付き、やがて突然割れました。)

うちは家系的に?歯があまりよくないようで、親父は
50歳ぐらいでほぼ総入れ歯だったようです。これには
親父の世代における歯科医療の常識のようなものが
関係していて、当時は虫歯になれば抜く、といったら
極端ですが、今に比べるとはるかに抜く確率が高かった
ような気がします。加えて、はみがきの指導(これが近年
歯科において最も重要視されているらしいです)もろくに
為されず、わたしも乳歯の頃、全体がいわゆる「みそっぱ」
と呼ばれるような状態でした。亡き母が、わたしたち子供
に対してひどく後悔したのが歯についての認識だったと、
ずいぶん後に姉に聞きました。今のようにネットによる
情報収集もない当時、地方の親たちにとって信じる他ない
歯科医の責任は重大だったと思います。

さて、わたしは東京に出てしばらくの20代の頃は普通に
歯を磨くだけだったのですが、30歳になり長旅など始めて
沖縄に南下、石垣島にいた頃に例のレジンの歯が割れて、
現地の歯医者に行きまして、今思うとそこがちょっとした
転機になったのでした。その歯医者は、なんとわたしも当時
住所だった東京・高円寺出身の人で、もともと沖縄の海の
レジャーの為に移住してきたという、何人もの美人歯科衛生
士をはべらせ?ているような怪しいおとこでしたが、わたしの
歯に歯槽膿漏、つまり歯周病の兆候があるのでハミガキの
仕方を改善するべき旨、そしてフロスすなわち糸ようじや
歯間ブラシを使用すべき旨を叩き込んでくれたのでした。

以来、わたしは少なくともより効率的なハミガキを研究する
ようになり、フロスもキライでしたが、自分に合ったものを
探し出して常用しています。それからは、20代までに痛め
てしまった歯はどうしてもインフラ?が劣化したり思わぬ所
から悪化したりして治療が必要になる事がありますが、新し
く虫歯になったりする所はほとんどなくなりました。最近、
ネット上や書物などでよく書かれますが、一度削って埋めた
りカブせたりした歯はまたそこから悪くなるというので、既に
手遅れ感が無きにしも非ずですが、過ぎた事は仕方があり
ません とにかく今、ある状態をできるだけ長く保つ事です。

それと、仙台には名医と呼ばれる歯科医が何人か存在する
事をネットで知り、行ってみたりもしたのですが、これが
なかなか考えさせられるものがあります・・・
確かに老練な医師はいつも行っている若い歯科医が発見
できなかった患部をギュピーン!と突き止めたり、すごい所
はあるのですが、一方で治療そのものや最後の仕上げなど
はいつも行ってる所のほうが上手かったりと、どうもそれぞれ
得意分野が違うようで困ります。しかも、名医と評判をとった
人のもとへはさすがは大都市・仙台、例外なく患者が日々
押し寄せて、予約を取るだけでも大変。加えてそういう所は
医師が複数いて、毎回担当が変わり中にはすごいクセのある
医師もいる、というのもかなり不安を煽ります。

前述のように近年は歯科に関する書籍や、ネット上でも様々
な情報が得られます。最近では『歯は磨いてはいけない』
などというビックリタイトルの本もありましたが、これは食後
しばらくは歯の自己修復が行われるためハミガキしては
ならないとか、歯磨き粉を使ってはならないとか(最近の歯磨
き粉に含まれるフッ素には効果があるのでこれはどうかと)
いう内容で、タイトルに問題あり。他にもネット上には歯石は
やたらと取ってはならないとか、そもそも歯科医に行っては
ならない(爆)とか いろいろ自論が展開されています。
確かにひと昔ふた昔前のような、医者を信じるしかないという
時代に比べれば、様々な情報から自分自身で考え判断する
機会は増えたといえるのかも知れません。

個人的には、再生医療だか何かで、工事してツギハギだらけ
の我が歯をまっしろな第三の歯に生まれ変わらせる時代に
生きてるうちになればいいのだが・・などと夢想するのでした
(それいくらかかるんですか)







  


Posted by げん at 12:19Comments(0)えみし普通の日記

2018年03月01日

インターネット・カフェという場所


3月になった途端、雨が降り出しました。
しかし、ここ仙台・東北 そう簡単に春にはなりません。
3月、そして11月というのは、東京でも微妙な季節
まして仙台では、冬にわずかに春が混じるくらいなのです。

3月の雨となると、むかし東京でやった、バイク便の仕事を
思い出します。3月と11月の雨に当たりながらの配送は、
本当に泣きながら走っていたものです。のちに苦境から、
郵便配達と新聞配達、とにかくCUBを使う仕事ほとんど
手を染めましたが、たくみにこの時期には辞めてました 爆
こしぬけ

ここ1ヶ月半ほど、Facebookなども更新していません
今年に入って、モノを書く作業を増やしたので、ネット上に
それ以上発信する気力が残らない といったところです。
3月になると、アルバイトが「のたれ死ね」というくらいに
減るのですが、書く時間が確保できるのでむしろありがたい
・・というのが、わたしという生き方の厄介なところです。
近く、またひとつ締め切りですが、今日はインターネット・カフェ
でくつろごうかと思っていました・・が暴風雨予報が出てるので
部屋にこもるかも知れません。外食したり本買ったり遊んだり
する場所がちょっと遠くにあるのが、いまの生活の少し不便で、
しかしそこがどうも気に入ってしまっているところでもあります。

いわゆるネットカフェ(わたしはネカフェとまでは略しません笑)
は週に一度、まんがを読みに行く楽しみな場所です。爆
40を過ぎて、なぜか人生で一番まんがを読む生活になって
しまいました。映画はあまり観なくなってしまった今、ほとんど
注目は小説かまんがなのです。やはり、あまり長時間を拘束
される娯楽は苦痛になってきたのかも知れません。

読むのは、週刊ヤングジャンプの数作と、隔週刊グランド
ジャンプの数作、それと別冊月刊少年マガジンの『ふらいん
ぐうぃっち』、あと『月刊ヒーローズ』というのに『アトム・ザ・
ビギニング』があるのですが、行く店が変わってその雑誌は
見かけなくなりました。『アトム・・』だけは、単行本新刊を
待つより他にありません。
最近は、ヤングジャンプで読む作品が多くなった事もあり、
グランドジャンプは読まなくなってきました。グランドの
『EX-ARM』はやはり微妙だと思います。いろいろと
違う方向でやっていれば、と思う惜しい作品です。

ヤングジャンプはもちろん、『ゴールデンカムイ』を読むために
手にとっていたのですが、年々他の作品も面白いものがある
事に気づいて、ずいぶん本誌の印象は変わりました。
今となってはもう本誌中、7作品ほども読んでいるので、
正直1時間いて500円ぐらいならば買って300円ちょっとの
方が安く済むのですが、わたしの性分として買ってしまうと
部屋にモノが増えるし捨てられないしで、しかも表紙が若い
女の子の水着写真とあっては恥ずかしくて買えんわ爆だし
それに何より、ネットカフェという、非日常の場所が好きなの
で、自らその時間を失いたくないのです。
まあ、3時間もいるとむしろ安くて、雑誌のほかズラリと並ぶ
単行本から手に取り読み耽る事もできるのです(なかなか
そこまではしませんが・・・まんが疲れしてしまいます。)

思えば、インターネットカフェとの出会いは30歳の頃
まだ東京・渋谷の映画館に勤めていて、しかしもういい加減
やめたいな(そいでもって、長い旅に出たいな)と思っていた
時分でした。いつだったか、札幌の兄が当時最新の、Macの
ノートパソコンで見せてくれたインターネットの一端に衝撃を
受けていたわたしは、その頃巷に出来始めていたインターネ
ットカフェという存在に興味深々。新宿・紀伊国屋書店近くの
地下にあった『ゲラゲラ』なる店に潜入?したのでした。

当時のネットカフェというのは、今と随分印象が違っていまし
た。個室というのはほとんどなく、広い空間にズラリと並んだ
デスクトップパソコンの画面が、暗闇の中に浮かび上がって
いて、客たちが決して完全なプライベート空間ではない中で
思い思いにインターネットを楽しんでいました。その光景は
サイバーパンク的というか退廃SF的というか、それでもどこか
無線通信を大勢でやっているような懐かしい?感じもあり
そのアングラ的にして自由な新しい雰囲気に、一気に虜に
なった思い出があります。その後印象的なネットカフェという
と、スコットランドのグラスゴーで使ったネットカフェ(使い方
わかんねーとアタマ抱えてたら、隣席のインド系の青年が
親切に教えてくれたっけな・・)、沖縄・石垣島に長期滞在中
に入り浸っていた、カレーの美味いネットカフェとかですかね。

わたしがCUBで全国を旅していた2000年代前半は、まだ
宿がない時に寝泊りするようなイメージはネットカフェには
なかった。だからキャンプ場が少ない西日本では、宿泊費
が必然的に高くなったものですが、いまはまたもう少し、
貧乏旅行がしやすくなったのかも知れません・・が、わたし
も年なので、宿泊は極力ちゃんとしたいところです。




  


Posted by げん at 08:45Comments(2)えみし普通の日記

2018年01月28日

最近のゴールデンカムイ




4月にはまさかの禁断の(笑)アニメ化放送が始まるという
おなじみ『ゴールデンカムイ』なのですが、ここにきて最近
内容的に心配になってきたな・・という感があったので、
ちょっとこの場を借りて愚痴って?みたいと思います。

単行本は12巻にまで達し、各キャラクターの魅力は増す
ばかり、面白さも全く衰え知らず、というところですが、
ちょうど本巻あたりから
「あれ、もっといい展開あったんじゃないの?」
という箇所が目立ってきました。アニメ化も決まり、兼ねて
からの週間連載に拍車をかけた忙しさでおかしくなってる
部分もあるのかも知れません・・・弘前に住みながら隔月
連載というスローペースで描いている『ふらいんぐうぃっち』
(石塚千尋)なんか、スローすぎて生活大丈夫か?などと
心配になるくらいですが(いや、たぶん他に仕事もってるん
だと思いますが)『ゴールデンカムイ』の場合週間連載とは
いいながら、野田サトル氏はけっこう頻繁に取材のための
休載もとっており実際はやはりかなり無理もしているんだ
ろうな、というのがネット上でもファンの間で囁かれている
らしいところではあります。

では具体的にどのあたりが気になったのかという話ですが
ここからは実際読んでいる方でないと何の事かさっぱり
わからないかと思いますのであしからず・・です。
箇条書きで表しますと、こんな感じでしょうか

1.網走監獄編が意外にあっさり終わってしまった
2.インカラマッ(表紙の女性)が生かしきれていない
3.「のっぺらぼう」の退場がいくら何でも早すぎる
4.主人公・杉元の脳の損傷という展開は必要か

そもそも心配の発端は、12巻より手前の11巻目、マタギの
谷垣・インカラマッ・少年チカパシの「偽装家族」一行が、
ちょっと早く杉元一行に合流しすぎるのではないか、という
ところからでした。常に速やかにして滞りなき展開が身上の
本作のこと、その展開が遅めになる事は懸念されたでしょう
が、谷垣らの旅もまた何泊にも渡る長いものだったでしょう
から、ここはもう一人の主人公とまで謳われる?愛されマタ
ギ(笑)谷垣と、謎のアイヌ女性インカラマッの、恋愛要素
抜きでのやりとりがもっと描かれるべきだったのではないか
と思う事しきりなのであります。

インカラマッというキャラクターは、いろいろな点で斬新な
アイヌ民族の描写の中でもとりわけ異彩を放つ存在です。
その性格としては、基本的に『ルパン三世』の峰不二子
なのではないか、と個人的には思ってきました。計算高く
「女」を武器にしながら弱さを見せない・・といういわゆる
悪女の典型的イメージですが、このあたりがどうも今巻か
ら曖昧になってきてしまった印象なのです。ある程度寝食
を共にした谷垣に対しては彼が極めて誠実で勇敢な好漢
である事もあり恋愛感情を持つに至りますが、同時に谷垣
・インカラマッ両者の「弱さ」を露呈し当初の印象が変わって
しまう点が否めません。ここはまず谷垣の東北のマタギなら
ではの凄み、インカラマッのアイヌとしての含蓄という両者の
魅力をより交流させて杉元・アシリパ両者とはまた別の相乗
効果を狙うべきだったのではないでしょうか。

そして13巻目の収録となるであろう、既に連載時点では
終了している最大の山場と思われた「網走監獄」編ですが
もちろん主要人物の肝心要の動きは確保しながらも、必ずし
も多くのキャラクターを動かしきれていない、という印象でした。
秀逸なのは物語上の2大勢力である第七師団の鶴見中尉と、
囚人集団の頭・土方歳三の集大成的な活躍でしたがやはり
展開的に滞る危険はありながら、網走監獄の囚人たちを殺戮
されるままでなく、もっと面白い人物も登場させる事ができた
のではないか・・という、どこかあっさり収束させすぎの感、
消化不良が残った感がありました。

中でもやはり気になったのが、最も重要な物語の柱である存在、
「のっぺらぼう」こと少女アシリパの父・ウィルクをあまりにも瞬間
的に葬り去った点です。いくら次のページも捲った瞬間の衝撃が
ひとつのウリ?でもある作品とはいえ、彼には語らねばならない
課題が多く背負わされ過ぎていました。政治的立場ももちろん、
娘アシリパへの愛情と罪悪感、そしてインカラマッへの想いは
実際どのようなものだったのか・・本人にしか語りえない事、僅か
に言葉を交わし心を通わせたとはいえ、杉元にもとても代弁しきれ
ないものがあまりにも多かったような気がするのです。
加えて、彼の頭部を狙撃した「裏切り者」尾形百ノ介に関しても、
標的が夜中の、外のどこに出没するかわからなかった状況で
「謀略仲間」であるキロランケの遠方からの手信号合図のみで
探し当て、正確に狙う事ができたのかどうか、も疑問です。

そして、ウィルクの傍らにいた主人公・杉元もまた頭部を狙撃
され倒れました。直前にすばやく動いており脳幹は逸れました
し、また「不死身の杉元」の異名を裏切らぬ驚異の回復力と、
変態凶悪犯にして神の手をもつ名医でもある家永カノによる
手術で蘇生。しかしカリスマ狂人・鶴見中尉と同じく前頭葉の
一部損壊という障害を持った杉元には、のちのち行動の暴走
が見られるようになります・・・一体、このあとどうなるのか?

頭部を損傷した杉元についても、別の展開の可能性はあった
ような気がします。実際には記憶に異常もなく、性格も一見
変わりはなく激昂した際に見境がなくなるといった状態です
が、脳の損傷は患者の性格を一変させるという症例がある
らしく、アシリパに対する記憶も失い性格も一転して臆病に
なるなどの究極の変化も考えられたかと思います。
(ただそうなると谷垣が杉元をむりやり樺太まで連れて行く
 という不思議な展開?になりそうですが)

ともあれ、ますます目が離せない今、最も注目の漫画である
事は、キラ星のごとき漫画作品の奔流の中にあっても些かも
揺るぎありません。壮大な背景の中、一人のヒロインの存在
を巡って展開する物語の魅力は、他でもない、実在の日本の
国土を舞台とする点でかの『風の谷のナウシカ』を越えるもの
になるかも知れない・・・という事で、アニメにも相当の期待を
胸に秘める、奥羽越なのでありました。


  


2018年01月17日

そして感想(いわゆるネタばれあるよ!)その2




一体誰が、新しい『スターウォーズ』の物語を構築しているのか?

まず、映画を観終わったあと、ルークと女戦士レイ以外、何してた
っけ?と思うくらい、たくさんのキャラクターが活かしきれていない。
冒頭の爆弾船攻撃(この発想がまたのっけから呆然ものであった)
からして、いきなり失敗してほぼ全滅しているし、Xウィングの活躍
なんかも始めだけであとは敵にほとんど爆破されて「名パイロット」
もやられっぱなし・逃げっぱなしの船の中で右往左往するだけと
いう・・・

あげくの果てに、塩の平原での特攻作戦?では途中までやられる
だけやられて「やっぱり中止だ、引き返せ!」とか、わけわからん・・

とにかく、やられっぱなしという点では前例である『帝国の逆襲』でも
ここまでやられっぱなしではなかったというくらい、風前の灯火に。
それにしても、敵側なんて無能な若司令官に、「中二病」癇癪持ち
剣士、そしてそんな若僧の不意打ちであっけなくまっぷたつになって
しまう黒幕(結局、この人も何者だったのか説明も無し仕舞い)と、
ろくなのがいないはずなのに、なんでこんな奴らにここまで追い詰め
られねばならないのかわからない・・・全てはルークの最後の見せ場
のため?

いや、確かにルークの最後の活躍にはあっと驚かされましたよ。
なんか、冒頭の方は本当よぼよぼでオーラのかけらもなく、
大丈夫かなと心配になるほどだったが、最後のシーンを観たあと
など、もう、ルークこそがミスター・フォース、ジェダイの中のジェダイ
だ!と再認識させられた・・・のだった。
おそらく、ヨーダもオビ・ワンも誰一人成し遂げられなかった事、誰も
想像すらし得なかった驚愕のフォース、を見せてもらった満足感?
はありましたよ。そういえば、レイア将軍も負けず劣らずすさまじい
フォースの技を見せてくれていましたが・・・やっぱりスターウォーズ
たるもの、新作ごとに新しい驚きがなくっちゃいけない、その中でも
フォースはね。

まあそのような訳で、昔からのキャラクターに関しては華を見ましたが
全体的な評価としては前年のスピン・オフである『ローグ・ワン』の方
が数段上だった、という感じ。本当、ローグ・ワンはキャラクター作り
でもバトルシーンでもすごかったんだな、とこれも再認識したんでした。

ところで途中でアクバー提督など、昔からの重鎮?もあっけなく死んで
たのだけど、この辺り、もう少し華を持たせてやるというのかな、そういう
センスがないのが今回の失敗を象徴してる感じです。
もう、新世代の作家が、観客のついてくる物語というものをわかってい
ない。40年にわたる長年の、それも数え切れぬ世界中のファンの信頼
を急速に失いつつある、あるいは既に失ってしまったと感じます。
これは決して『スターウォーズ』の世界が、旧くなったという訳ではない
と思います。ゴジラ映画だって、『シン・ゴジラ』として鮮烈に甦ったの
ですからね。すべては、作家のハングリー精神にかかっています。

そういえば、往年の戦士であるニエン・ナン(写真)もやたら人が死ぬ
中でやっぱり途中でいなくなってたので、「いつの間にか彼も?」と
思ってたら最後の最後で仲間と無事を喜びあってて
「なんなのコイツ!?爆」
とツッこんでましたよ。がんばれ、ニエン・ナン!!


  


2018年01月11日

そして感想(いわゆるネタばれあるよ!)その1




私の人生における映画ベスト3は、
15歳ぐらいから30年以上変わることなく
@チャップリンのモダンタイムス(1936)
@荒野の用心棒(1964)   そして
@スターウォーズ(1977)   ・・・・・であります。

スターウォーズ第1作目は私が小学2~3年の時に鑑賞
はじめて英語というものを所謂SF映画で聞いたもので
これが「宇宙語」か!と思いこんだ、という記憶があります。
まあ、とにかく全てが衝撃的で、夢中でした。

そんな、まさに物心のしょっぱなに君臨したこの映画
そのほとんど40年後の続編ていうんですから・・・
しかも、役者がそのまま歳を取った姿で演じるという
前代未聞 たぶん今後もこんなシリーズはないんじゃないか
前作(EP7)で退場したハリソン・フォードはこれまでも
『インディ・ジョーンズ』『ブレードランナー』などで当たり役あり、
それぞれの続編で老後を演じてきたという経歴があります
(しかもスターウォーズ含めて全作で父親になってるという・・)
しかし、残る二人の主人公役 マーク・ハミルとキャリー・フィッ
シャーにとっては、その後ほかに当たり役はありませんでした。
まさに、二人にとっては『スター・ウォーズ』が人生そのもの、
仕事の全てだったといって過言ではなかったような
(いや、人の人生を勝手に決め付けてはいけませんが)

だから、本作での二人の主人公の再会シーンは、短いもの
でしたが涙なしでは観られないものでした。マーク・ハミルの
演じるルークがレイア姫、R2-D2、C-3POそれぞれに再会する
シーンが、ハリソンのハン・ソロのそれよりずっと感動的だった
のは・・まあ、ルークの方が皆にまんべんなく情が深かった、
という事でしょうかね。

本作は『スターウォーズ』シリーズの真の主人公、ルーク・
スカイウォーカーのための一本ですが、新世代キャラクター
では前作からの新主人公である女戦士・レイが輝いていて
敵の黒幕の懐での大立ち回りなどなかなか見応えがあります。
ルークの師・ヨーダが旧3部作以来の、CGではないパペット
(操り人形技術)での登場だった事、ミレニアム・ファルコン号
からの銃撃シーンで第1作目の名シーンでの名曲が流れる所
など、昔から観ているファンには胸の熱くなるシーンもいろいろ
ありました。

し・・・しかし!!あとがなあ・・・・・
とにかく、脚本が・・・・・よろしくなかったようで。

つづく!!はい


  


2018年01月11日

2018年、初映画て事で (前振り 長いよ)


謹賀新年・・・今年もよろしくお願い申し上げます。
もうね、ブログを書いてた事自体、忘れてる毎日でしたけれども

年明けは、地元・鶴岡の誇る新感覚?工場改造型映画館
『まちなかキネマ』でできれば面白い映画観て景気よく行って
みようか~という感じなのですが

今回も、年末は年賀状、毎月恒例の原稿しめきりを年始に
持ち越してしまったために、元旦~4日まで家に缶詰状態
・・・まあ初詣にすら行けないお正月になってしまいました。

そんな訳で、素直に?仙台に戻ってから観るべし!と
行ってきました、『スターウォーズ Ⅷ 最後のジェダイ』
本来ならば仙台駅前にできた、でっかいイカした劇場で
観たいところですが、実は最近いよいよアルバイトの仕事が
少なくなってきましてね(爆)なのでミニシアター仙台フォーラム
の妹分チネ・ラヴィータにて、メンズデー割引で観させていただき
ましたよ・・・
まあ、昨年末も実は同様の大作『ブレードランナー2049』もフォー
ラムで観て、全然問題なかったので(たしか『シン・ゴジラ』の2回目も)
面白ければ、画面の大きさとか音とかは、基本関係ありませんね。

それにしても、平日の昼間とはいえ、客が私含め二人 とは・・・
いや、スターウォーズなんだから、皆 大劇場の方で観てるんでしょう
と思う事に いや、内容が今回は賛否両論 の「否」がかなり多い
というのもあるのかな

つづく!(ぉぃ)


  


2017年07月31日

せんぷうき が やってきた


実に驚嘆(というか呆然)の事実なのだが
仙台に来て、ここ数年アパートの部屋には
エアコンどころか、扇風機もなかった・・・

エアコンの方は、いまのアパートに入る時に、
大家さんが部屋に付けてくれるという話だった
のだが、その前にわたしが大量の荷物を部屋に
入れてしまって、工事の人に入ってもらうのが
面倒になったので、「いいです」と言ってしまった・・
という。まあ、東北だからエアコンなんてなくても
大丈夫だろう・・・とたかをくくっていたのだな。

で、もちろん東京から引っ越してくる時に、
持ってきた扇風機があったのだけど、これが
頂きものの安もので、なぜかプラスチックのハネが
ぱっきん、と折れてしまったという・・・
以来、なかなか買い換えなかったのだが、それも
なんだかプラスチックの扇風機はいやだなあと
思って、「理想の金属製」を追い求めていた、という
のもあった。それでこのたび、ようやく限りなく、
理想に近いモノが発見できたので、めでたく購入
やっぱり、自分で撮った写真は載せられないみたい
なので、ネット上の某サイトより写真をお借りして・・
こんなやつです。


50年代頃の、アメリカで使われたものを再現して
作ってあるのだとか・・(メーカーは鎌倉にあり)
実用的なのはもちろんだが、この姿!
とにかく、「早くアイツの風に当たりたい!」といって
帰るくらいに(あったかハイムか)惚れこんだ。
このハネ、金属製なだけでなく、この細い形がいい。
ただのデザインではなく、風の効率を極めた形なのだ
そうだ。実は、仙台のロフトにもこういうレトロなのは
置いてあったのだが、このハネの形などもろもろ
中途半端感があり、ネット上で探したら、値段は倍以上
だったが、比較してこの徹底性に触れ、やはり長く使う
ものならば、と思い決断に時間はかからなかった。

で、使ってみてあらためてわかった事なのだが、
「やはり仙台ではエアコン必要ない」
(とは言わないが、なくてもなんとか大丈夫!笑)
昨年までは夏は部屋にいられなかったが、
せんぷうきがあれば一日中いる事ができる。
コイツがあるだけでこれだけ違うとは、驚きだ。
ちなみに、電気代はエアコンだと一日約100円。
せんぷうきだと一ヶ月で約100円だそうだ・・・


  


2017年07月21日

夏のカゼ


夏のカゼをひいていた。

あまり書きたくもないのだが・・あまり書かんのもなあ。

ある仙台の街なかでの仕事のあと、事故で二つほど
ものすごいストレスが2重3重で一気にきて、
それが10時間、メシも休憩もナシという仕事のあとだった
ので、余計に心身に効いたらしかった。

そのストレスの、駄目押しってやつを、書いとこうかな・・
仕事のあと「もうこれ以上は駄目だわ」ってとこで、ようやく
蕎麦屋に入った訳だが(もっと栄養のあるもん食えよ・・)
カウンターに誰も客がいなくて、ほっとしながら一番はしに
座ったのだけど、その次に入ってきたサラリーマンの客が
「端から詰めておかけ下さい~」
という店員の言葉を真に受けたのか、わたしの真どなりに
座りやがったんですな・・・・・・
「!?!??ちょ、ちょっとまて・・・・・?」
こ、こんだけがらーんと、空いているのに、全く見ず知らず
の人間の、真どなりに、座る?ふつう。

わたしは、実は、かなり神経質だ。はっきりいうと、いわゆる
『強迫性障害』むかしでいう「強迫神経症」もちである。
知人や友人の前ではほぼ完全に隠せてはいるが、それでも
例えば牛丼の吉野家のような、知らない誰かと向かい合わせ
になるような店には極力入らないようにしているほどである。

他に誰もいない(いるんだけど)空間で全く知らないオッサンが
真どなりでスマホ見ながらコ汚く蕎麦をすする・・・
本気でこいつ、絞め殺そうかな?と思った(怖)
俺も、他の席が空いているのだから立って移ってもよかった
だろうに、この客が気を悪くするんじゃないかと
(この客を気遣いたいのか殺したいのかどっちなんですか!)
結局、この客が食い終わり出て行くまでわたしは自分の蕎麦に
手をつけぬまま、タメイキをついてましたよ・・やな奴だよな、俺
随分また、内向きな人間に戻ってしまった気がする。

こんな感じで、いらぬストレスまで頂戴して帰ったもんだから
次の日から、鼻水がなんだか変なニオイし出して、気分も悪くなり
それでもしばらくは休みがないまま、なんとか働いておりました。
しかしどうにもやばくなって、何年か振りで歯医者以外のお医者
・・・耳鼻咽喉科さんに行ってきた訳です。
「風邪から発展して、副鼻腔炎」というところ・・蓄膿症の手前です。

ところで、上記のような、見ず知らずの人間との必要な距離感覚
は「パーソナルスペース」というのだったかな・・やはりあれは
後から考えても、わたしの強迫神経症がというより、あのオッサン
の方が異常というか、無神経としか思えませんね。
よけいなストレスに殺されかけるより、こういうヤカラには毅然とした
態度で挑むべきだな・・今日で46歳も終わる。生きたければ、そろ
そろ何かを変える必要がある。
ちなみに、最近は蕎麦屋じゃなくて、定食が食える店を発掘して
通ってますよ・・抗生物質が効いたようだ、いろいろと美味い。



  


Posted by げん at 02:05Comments(0)えみし普通の日記

2017年06月29日

夏の自炊


昨日は、久しぶりにうちでメシを炊いた。

冬と同じように3食分炊くと、夏はすぐに悪くなってしまうし
冷蔵庫にもなかなか入れるスペースがないので
(特に何が入ってるって訳ではない。だが入らないのだ 謎)
1食分・・1合半だけ炊く。(うち、4半合は麦である)
これで、松前漬と納豆 インスタント味噌汁で食す。
(インスタントかいっ)
松前漬は数ある全国の漬物の中でも塩分が最強という事で
知られており、ゆえに納豆にはもはや何もかけない。
ちなみに、うちで食う松前漬は新潟で仕込まれている^^
あっそうそう 五目たまごやきという奴も一緒に食べた。
これも新潟製。松前漬の強い味を中和してくれて、いい塩梅。

今日は、空き缶・空き瓶を出す日だった。
夏になると、暑くて長時間の大そうじが難しくなる。
(っていうか、まだやってたんかい)
なので、とにかく毎日10分間、例の「ひとつかみ作戦」続行。
(例の・・って?という人、気にしないで下さい)
必ず毎日10分間。その代わり10分以上やってはいけない。
やってはいけない、となるとやりたくなってしまう、のが人間・・
だが、俺はやらないだろう(どっちだ)

ところで、久しぶりにメシを炊いた と書いたが、実際 夏は
いつもこんな調子で、だいたい、外食かスーパーの弁当で
冷やし中華とか、冷やしラーメンとか、冷たい肉そばとか、
ざるそばとかばかり食べて乗り切ってしまう。爆

とはいえ、外食ばかりして暮らすには、仙台は微妙な土地
である。いや、お店自体はもはや、自分にとって東京以上に
充実している といっても過言ではない(というのも、山形系
のお店が多いからだ^^)問題は、わたしの住む台原という所
が、仙台中心部から離れた、「郊外の入口」である事にある。
ようするに、近くに、お店が・・・ない・・・のだ。

ゆえに、別に天気のいい日などはいいのだが、雨などの日
には、もうわざわざ中心部まで出かけていかず、暑くても
たまにはメシを炊く という事もある訳である。

しかしながら、この、適度に不便 なところって、割と大事な
事なんじゃないか などとも思うのである。
そのむかし、東京の高円寺という超住宅密集商店街に住んで
いたのだが、ここはもう、アパートを出るとすぐのところに安い
ラーメン屋・定食屋が並び立っていたのでもはや一年中自炊
する必要もなく毎日外食三昧なんて時期もあった。
ところが、やはりこの、自分でメシすら炊かない という暮らし
ぶりが、若者を廃人にするのである。
これが俗にいう?中央線の呪い のひとつなのだ ぉぃぉぃ


  


Posted by げん at 19:08Comments(0)えみし普通の日記

2017年06月09日

6月も、大掃除


大掃除は、続いている。
しかし、夏がいいかげん、近づいている。
エアコンのない、この部屋で 夏の大掃除・・・・・・・・
考えるだけで、イヤになってしまうわけで
そこで、ひとよんで『ひとつかみ片付け大作戦』を決行
とにかく、仕事の日でも、帰ってきたあとでも
ひとつかみ分、どこかに手をつける事
とりあえず、新しい扇風機と、新しい本棚を
それぞれひとつ置くスペースを作る。それ目標。
なにか部屋に入れるスピードより、出すスピードを
上げていく事。部屋を中心に暮らす事を忘れず
いつでも部屋のゴミの事を考えゴミ出しを意識の外に
置かず、常に念頭に置き・・・ってどんだけゴミ屋敷だ

今回、2013年から書き始めて、ネット上の新聞に毎月
連載させてもらっている「小説のようなもの」を一応、
完結という形にもっていく事ができた。
実は、小説を書いてる みたいな事は、この3年間
ほとんど人に話さないで貫き通してきた。
いや、ホントのところは、まだ全然終わっていなくて
これからまだ書いていかないといけないのだが、
一段落というか、節目とはいえるところまではきたので、
そろそろ何かしら、少し語ってもいいのじゃないか?と
考える事もあるのである。

なぜ、今まで人に話さないできたか、というと まあ
いろいろあって、まず

@小説をほんとうに書いていると、人に話せなくなる

というのが、一番大きい。実のところ、20代の頃の自分は
「俺はマンガを描いてる」「俺は映画を撮ってる」といいながら
ろくな事をしていなかった。ポーズのようなもので、カッコだけ
つけているというか、ようするに「夢見ていた」だけだった。
いずれも確かに好きな分野で、華やかな外面があるから、
憧れていた。好きだから才能もあるはずだと、信じたかった。

ところが、小説というのは決して好きな分野ではないし、
才能は正直、一番ないと今でも思っている。
(皮肉にも、才能が最もない と思っている小説と音楽
 だけ、いまでもやってる。どうしてだ)
ふつう、小説を目指す人は 本屋に自分の本が平積み
されている図を夢見るそうなのだが、わたしにはそういう
憧れや夢が、一切ない。つまり、むかしの自分からは
想像もつかない事なのだが、いまの自分には「夢」という
ものがない。一種の失望の果てに、書いているとさえ、
言えるのである。

そんなんで、なぜ書いているのか という話はまた後々に
するとして、なぜ書いてると人に話せなくなるか というと
小説というのは、内に、内に、こもっていく行為だから、と
いうのがまずある。実はこれ、わたしのもともとの気質なの
で、そもそも小説は自分に合っている、といえなくもないのだが、
映画を目指していた頃は協調性が大事だというので割りと
外向的だった(笑)のに、小説に転じた途端、孤独癖がぶり
返して最近はいわゆるコミュ症みたいなまでに内向的に
戻ってしまっている。
あと、やはり本気で書きたい事を書いていると、逆に自分の
才能のなさ、というか限界が見えてくる。自信喪失、自分が
書いているものなんてろくなもんじゃない、という意識が常に
あるので、すすんで人に話すなんて気分でもない訳である。

だから、そんなんでなぜ書いているのか という話になるの
だが(爆)まあそれはまた次回 (おいおい
  


Posted by げん at 03:51Comments(0)えみし普通の日記

2017年05月11日

ライト・ノヴェル って何ですか?(書きかけ)


昨日、泊りがけで青森県東部は三沢市から戻ってきた
と思ったら、明日は新潟に泊りがけ・・土曜の夜に戻ると
日曜には2泊3日で秋田→青森 という今日この頃
一体、なんの仕事なのやら・・・
(またセッションも、行けないか・・あとこの10年で初めて、
青葉まつり まったく見れないかも知れないな。)
まあ、三沢の町にアメリカ村みたいな所があって、
そこの「萬屋」さんみたいなところが本物の軍用品とか
溢れてて向こうの兵隊さんも普通に利用 その他
アメリカ直輸入の雑貨や食材なども面白かった。
普通に中古コミックやCDの棚も楽しんだのだが、
いま、わたしが毎日聴いてるガーネット・クロウの
今やなかなか入手できないアルバムを見つけて
これもまた遠征時の思いがけぬ収穫。

さて、前回『フルメタル・パニック!』の原作である所謂
「ライト・ノヴェル」というジャンルの定義は?みたいな話
したかったのだが、なぜこんな疑問が沸いたかというと

いま、自分が書いてるものって、らいと・のヴぇるなの?

と胸騒ぎwがしたからである。

というのも、わたしが今、書いているものの大きな参考
というか、指標となっている作品・『帝都物語』(荒俣宏)
を「現在全盛のライト・ノヴェルのハシリ」と言っている人が
ネット上にいたからである。

イメージ的には、一般的なこむずかしい?大人の小説
でもなく、童話でもない、少年少女のための読み物として
「ジュブナイル」という呼び方があった。主人公が少年少女
であり、挿絵がある。大人が主人公の小説を、主人公を
少年に書き換えて出してある本も、あった。

いかん・・時間がない 爆 つづくよ!






  


Posted by げん at 22:59Comments(0)えみし普通の日記

2017年05月07日

5月7日(日)


昨日、久々の労働を言い訳に、怠けましたが
大そうじは、続行中です。 笑
実はそうじだけではなく、いろいろ寝床とか机とかの
位置も変える計画なので、一年がかりです。
大そうじ「月間」ではなく「年間」ですね・・・
夏などはとても部屋ん中でぱたぱた動く気もなくなる
のですが、少しでも動きやすくする為に備えなければ
なりません (なんてね じゃなくて)

最近、漫画熱はちょい落ち着いて(っても、そんなに
読んでた訳じゃないのだが)小説などに傾いてたの
だが、またまた面白い漫画に出会ってしまった。



近年、漫画がクールジャパンとかいって全盛のように
言われているが、むかしのように、若い人が誰でも
読んでいるマンガ作品というのは、たぶんないだろう
と思う。『ゴールデンカムイ』なんて、奇跡的に、かなり
周囲の知人も知っているが、本当にこれは例外だ。

今作品の作者・カサハラテツローは、かなりマイナー
な作家である。なにしろ、集英社とか講談社とか小学館
とかそういう知名度の高い出版社からは一度も作品を
出した事がない。私より少し年上で、勿論むかしから
描いてはいるのだが・・CRコミックスとか、MFコミックス
とか、富士見書房とかIKKIとか・・知らねーつーの 爆

いまどきのマンガというのは、メジャーじゃなくて3年も
たつと、どんどん後から新作が押し寄せるのでとっとと
書店の棚から消えてしまう。だから遅れて注目して
探してもなかなか見つからない、という事になってしま
うのだ。儚い・・・彼らは、ちゃんと生活できているのか
(他人事とは思えなくなる・・そのうち)

かくいう私も、この作家を知ったのは、ごく近年である。
3年ほど前、彼は新作を出した。その最新の5巻目



わたしが注目したマンガというのは、はじめ無名でも
のちのち漫画賞を取ったり、アニメ化・映画化したりする
作品が多い。これはわたしの兄もそういうところがあって、
要するに、マンガを見る眼はある、という事だ(えっへんw)

この『アトム・ザ・ビギニング』も、なんと最近NHKでアニメ化
されてしまい、放送中である。これは、予測がつかなかった。

冒頭で書いたように、むかしのまさに「誰もが読んでいた、
もしくは知らない者はいなかった」マンガの時代、その代表
である『鉄腕アトム』その誕生前史を描いたものである。
将来アトムの生みの親となる天馬博士と、育ての親となる
御茶ノ水博士が大学時代の親友だった、という設定で、二人
が共同開発するアトムの「前身」というか「前世」ともとれる
ロボット「A106(エー・テン・シックス と読む)」の活躍を描く
ものである。

『アトム』を別視点から描いたものとしては、かつて浦沢直樹
の『プルートゥ』があったが、あちらはあまりにもダークで深刻
になり過ぎていたのに対して今作は子供でも充分楽しめる
エンターテイメントである。

実はカサハラテツローはオリジナル作品よりも、原作・企画
つきの、作画・漫画担当、という仕事が多い。オリジナルと
しては近未来の乗り物に女の子が乗るSFスポーツもの、と
いう独自のジャンルでアニメ化もされているらしいのだが・・
とことんマニア向きなんだなあ
今回も、手塚治虫の息子・手塚眞、ゆうきまさみといった
強力な監修・助言役でバックを固めているようなのだが、
正直設定は面白いとはいえ、はじめ数巻はあまりキャラクター
を生かしきれていず、話はこびも上手くいっていない気がした。

俄然、面白くなってくるのは今巻、アトムの妹・ウランにあたる
ロボット「A107」が登場してからである。今回、A107は兄・A106
よりも最新で、先んじて空も飛ぶなどあらゆる能力が優れている、
という点が面白い。聖人のような兄に対し、妹は子供の残酷さを
さらけ出す危険な「兵器」でもあり、この兄妹がいかにして心を
通わせるか?が今回の一番の読みどころとなっている。
(それにしても、人間の表情を持たない機械であるA107をここまで
女の子っぽく、かわいく描いてしまうカサハラのセンスはすごい!)

他のロボット・キャラクターにしても、『アトム』ファンならば周知
の『史上最大のロボット』に登場したスコットランドの「ノース2号」
の1号機(これも女性的曲線をもっていて、極めてエロい!!爆)、
『イワンのばか』に登場したロシアの軍用ロボ・イワンなど往年の
名作を知る者ならば思わず唸るような工夫が凝らされている。

ロボットだけではなく、人間のキャラクターの設定工夫もなかなかだ。
あのヒゲオヤジ(伴俊作)も少年時代の姿で登場するのだが、彼の
曽祖父が悪徳の町医者であり、御茶ノ水の祖父がその病院の地下
に下宿していた、という話が出てくる。

これ、実は『アトム』の最終エピソード『アトム今昔物語』の中で、
物語の中1970年頃の設定で、町医者はヒゲオヤジの父親、そして
下宿していたのは若き御茶ノ水本人であった。というのも、『アトム』
は当初、2000年代初めの物語で、アトムの誕生も2003年だったの
だが、実際のロボットの進歩状況も鑑みて 笑 『アトム・ザ・ビギ
ニング』はまだ少し先の設定になった為、このような設定変更を行わ
ざるを得なくなった・・・という訳だ。

とはいえ、こうしてかつてのエピソードが無視されず、尊重され
再生産された事は、往年のファンとしてはつくづく感激しないで
はおられない次第だ。

ちなみに、主人公「A106」というのはよく見ると「A・10・6」(ア・ト・ム)
と読めるのがわかる。これ、なんと単なる語呂合わせではなく、実際
「A10」というのは人間の精神面で重要な働きを担う神経細胞の名称
らしい。天馬らのロボット研究はこのA10をAI研究の基軸としている
事から「A101」に始まる試作を続けてきた・・という訳である。
この、奇跡的な一挙両得のネーミングで、今作品の成功は半ば約束
されたようなものかも知れない。

で、最初にあげた「またまた出会った面白い漫画」に戻るのだがw
(長いんだよ・・・)
この『フルメタル・パニック』も実はカサハラのオリジナルではなく、
原作つきである(『アトム・・』の直前に手がけているので、比較的
新作ではある)・・というか、原作はかなり昔から知られた所謂
「ライト・ノヴェル」で、これまで何度もマンガ化、アニメ化、ゲーム化
がされてきた有名なところではあまりにも有名な作品世界らしい・・
だから、今さらなんで、という声も当初あったらしく「絵柄」が従来の
ものとはあまりにも違って、戸惑いを覚えた人も多かったようだ。

ちなみに、こちらが従来の絵柄とか



うーん・・この絵柄だと、わたしは読まなかったかも知れないw
つくづく、マンガというのは絵との相性だなと思ってしまう。
話の方も抜群に良いので、絵で読まない というのは勿体無い
事ではあるのだが、逆に小説でも話の内容はいいのに、文体
が読みづらくて断念、という事もあるのだから、仕方がない・・

今作の絵を見て、驚いたのだが、『アトム・ザ・ビギニング』
の時より圧倒的に、絵がいい!!笑 全体的にキレがよく
生き生きとしている。まだちょっと、『アトム・・』のカサハラは
どこか設定に窮屈さを感じているのかも知れない?
前述の通り、カサハラはオリジナルだと女の子を主人公に
したSFものを好んで描いているので、ストレートに女の子の
活躍が描ける『フルメタル・・』の方が乗り気だったのかも
知れない・・笑

ところで、この原作となった「ライト・ノヴェル」という小説の
一ジャンル?についても多少、思うところあるのだが・・・
これはもう、長くなってしまったんで、次回にしましょう 笑





  


2017年05月03日

5月3日(水・祝)


5月になってます。
奥羽越現像、仙台移住11年目がスタート、ですな。

大そうじは、続いております。
ご存知?のように当ブログ、写真がどうも載せられない為
部屋がすごい状態から、徐々に片付いていく様子など
レポートでもできたらいいのでしょうが・・
(いやいや、写真が載せられないのは今回、幸いでしょうw)

いま、毎月の原稿にとりかかっているのでGW中とはいえ
旅行なども行かずにアパートに籠もっておる次第です。
昨日一昨日などは行き詰まるとバイクでちょい遠乗りとか
文字通り「逃避」してたのですがw今日明日はもうかんねん
して、行き詰まったら「大そうじ一時間」です。

しかしまあ、これも今のような、まとまった休日があれば
こそです・・また労働日が重なるようになったら、大そうじ
もどうしても怠けがちになるでしょう。それが悔しいです。

とりあえず、靴の脱ぎ場・足の踏み場・座り場・寝場・・
ぐらいはあるのですが、他はほぼ、ナシです 爆
これに、棚ひとつ新たに置く場、を作るのが目標 ですかな。

  


Posted by げん at 17:22Comments(0)えみし普通の日記

2017年04月29日

4月28日(金)


今日は洗濯のため、山を降りる(いや、せいぜい丘だが)
麓?の街・宮町あるいは小田原の、コインランドリーへ。

ところが、一昨日から自転車の前タイヤがいよいよ老朽して
この春一番のCUB・バルⅡ駆り出しを行う事になった。
年明けから、4ヶ月もかけていなかったエンジンが、やはり
一発でかかった・・・相変わらず、驚異的なマシンだ。
(つーか、やっぱりかわいそうな事してるよな・・)

その勢いで、泉区方面や青葉山まで走ってきたいところ
だったが、今日は自転車を修理に出しにいかねばならない。

自転車もCUBも、上杉にあるハヤサカサイクルまで持っていく
事にしている。ここは、仕事が速くて、間違いもない。
前タイヤ・チューブともに交換で、しめて5000円也。
預けていくつもりだったが、10分かそこらで仕上げてしまった。

帰りは、久々に東北大学農学部前(って、もう言えなくなるん
だな・・・)の純連で、みそラーメンを。ここも、アルバイト不足で
一時は営業時間短縮に追い込まれていたが、最近は何人も
バイトさんが来ているのがわかる。今日の一杯は、特に完成度
が高く感じた。今や本州唯一の支店純連・・がんばってほしい
の一言です!

本日の大そうじは・・あれっ忙しすぎて忘れたわ(おい)



  


Posted by げん at 01:43Comments(0)えみし普通の日記