2011年04月20日
突然の感動番組・・
真夜中です 節電しろ!ですが すごくいい番組をTVで観た
ので、忘れないうちにここへ書き留めておきます。
わたしのアパートの部屋では、何故かわたしが契約してない
BS番組が観れるのですが(そのかわり?フジ系が観れない)
そのBSで、何故か 日付変わって昨日の昼と、たった今の
深夜 2回、同じ番組をわたしに偶然観せた。
スコットランド女王 メアリー・スチュアートの物語である。
番組は、ロンドンに暮らすひとりの若い女性がウェストミンス
ター寺院を訪れエリザベス一世の棺を見つけた時に突如
「あなたはイングランド人?」
と謎の声に呼びかけられるところから始まる。
「いいえスコットランド人です」
と答えると、
「あなたがスコットランドの女なら、是非知っておいてほしい事
がある」
導く声の主は、メアリー・スチュアート なんと、エリザベス一世
と同じくこの寺院に、彼女の棺もあるのだった。
若い女性の名はアリーン・ムンロ スコットランド北部の町
インヴァネス出身で、ロンドン在住のデザイナー。
彼女はメアリの言葉に惹かれ、スコットランドへの旅に出る。
まず訪れたのが、首都エディンバラの城 エディンバラ城。
(エディンバラ城を見上げるアリーンさん もちろん右)
ハイヴィジョンで躍動的に撮影されるエディンバラ城に、
奥羽越現像 大興奮!(爆)実際に過去歩いた事もあり
なつかしさがこみあげる 城の建造の歴史から、構造、
配置 メアリとの関わりが次々に語られる。
千年が過ぎ今尚不動の堅固さと威容を誇るこの城をもつ
エディンバラ どうしてイングランドに劣等感など持つ必要
があろうか?わが仙台の青葉城を見よ 城のあった本丸
には仙台の真の英雄も、藩祖政宗すらも祀る事が許され
ない帝国の社が鎮座する これほど露骨な征服の表現が
あろうか?仙台は誇りを取り戻せないでいるのだ。
メアリは16歳でフランス皇太子フランソワと結婚。
夫が即位しフランス王妃となって絶頂期を過ごすが、18歳
の時夫は死去 メアリはそのままフランスにとどまれば優雅
な人生が過ごせたのに、祖国スコットランド いばらの道へ
舞い戻る。わざわざパリから軍国の嵐吹き荒れる日本へ
帰国した岡本太郎のようでもあり、わざわざ楽しい東京生活
を捨てて東北へ回帰した奥羽越現像のようでもある(ちがうか
スコットランド女王メアリと、イングランド女王エリザベスは
血縁者であり、メアリはイングランド王位に就く権利を有して
いた。エリザベスにとって自分よりも美しく(! なんと番組の
終盤に、メアリの麗しいデスマスクが公開されるのだ・・・)
リーダーシップとカリスマ性をもつメアリの存在は脅威であった。
メアリはエリザベスに何度も手紙を書き助力を乞うのだが、
「イングランド王座への権利を破棄する事が条件」
という返事が返ってきた。
わたしはかつて伊達政宗公に抱いたのとよく似た疑問をメアリ
に対しても感じた。「奥州王」を自認する政宗公、よく天下取り
を目指したと言われるが、わたしは全日本統一なんてどうでも
いい 東北全体をきっちり支配しておさめてほしかったと思う。
メアリも、イングランド王座へのこだわりを捨てきれなかったよう
に感じた。スコットランドがあれば充分ではないか!
(これは番組を見ての率直な感想 不勉強でもっと奥深い事情
があるかもしれぬと思いつつ)
アリーンさんの旺盛なる行動力か メアリの引導力なのか
舞台はスターリング、そしてアリ-ンさんのふるさと
インヴァネスへ(どちらも行った事のある街なので懐かしかった)
なんと!!アリーンさんのおばあさんはお城に住んでいた・・・
つまり、ここハイランドの首都インヴァネスにおいて、ムンロ家は
すんごい名家なのだった
キルトで正装した父に、あらためてお家代々の由緒を聞く
なんでも、ムンロ家のご先祖は 次々に不運に見舞われ支持者
を失っていくメアリに最後まで忠誠を尽くし、支えたらしいのだ。
まあ、何なのだろう 製作者側が意図的にそのような出自の彼女
を取り上げたのか、彼女が自分のバックグラウンドを用いて祖国
をテーマに番組を企画したかったのか それはどうでもよい
とにかく、この番組が観れてわたしには収穫でした。
自分とメアリが身近に感じられたアリーンさん
メアリの人生を自分なりに感じ取った彼女は、南下する列車の中
でもの想う
「わたしは これからもロンドンで暮らしてゆく
だけど、あきらかにこれまでのわたしとは違うのだ」
これからも東京で暮らしていく東北人は大勢いるし
わたしはそれは大いに結構な事だと思っている。
しかしこのアリーンさんのように 時には帰郷し
自分は何者なのか を確認できるといい と思う
いや、わたしのように一年中 われ えみし!!
と自意識過剰になれ と言うんじゃなしにね・・・
Posted by げん at 03:19│Comments(0)
│えみし気になる世界