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プロフィール
げん
げん
山形県鶴岡市生まれ。
札幌、東京と移り住み、放浪の旅をへて
東北回帰~ 奥羽越(えみしの国)を拠点
に危なっかしくも面白く生きます。

2015年12月11日

閑話休題:まさか!の映画化


すっかり近年、映画から離れ映画情報にも疎くなった
わたしだが ふと先日、

「エイリアン もうひとつの 続編」

で検索をかけてみたら、驚愕すべき情報が飛び込んで
きた。

そもそも、なんでわたしはこんなキーワードで検索を
かけたのか?

わたしは『エイリアン』『エイリアン2』の長年の大ファン
である。『スターウォーズ』シリーズとともに、その感動
の記憶とともに大人になり生きてきたようなものだ。

映画好きならご存知と思うが、『エイリアン』にはさらに
『3』『4』という続編が製作されている。
『エイリアン』はもともとSFホラーながら芸術的な志向の
強い孤高の作品だったが、のちに映画界を席巻する
娯楽大作の鬼才・ジェームズ キャメロンによって、まさか
の戦争アクションエンタテインメント続編が作られてこれが
大ヒットする。この『2』(原題「ALIENS」)がその後のこの
シリーズの運命を決定的に変えたが、よろしくなかったの
が、その次に若き新鋭・デヴィッド フィンチャーが作った
『3』であった。

『2』のヒット要因は、やはりキャメロンの

「観客、そして自分自身がどんな映画を観たいか」

を本能的に知っているようなところにあったと思っている。
『エイリアン』は素晴らしい作品だが、続編で同じようなもの
を観たい、とは正直多くの人が思わない。この作品は、
とにかく強烈なエイリアン(そしてアンドロイド)への恐怖と
孤独感が、観客に強いストレスを残したのである。

よって、ラストでただ独り生き残った主人公が、仲間とともに
今度はやられっぱなしではなく徹底的に戦うという続編は
いわば観客にとってもエイリアンに対する「リベンジ」であった。
最後までともに戦う仲間が、恋人的な存在や、前作では敵
であったアンドロイド、そして母娘のような情を交わす少女
である事など、つくづく前作と対比させて計算され尽くして
いるなあ~とあらためて感心させられる。

ところが、『3』で若手フィンチャーが目指したのは、むしろ
1作目の再生産だった。主人公を再び孤独のどん底に陥れ、
ただ一匹のエイリアンとの絶望的な戦いに終始する。
そのために、冒頭であっさりと、『2』で生き残った仲間である
恋人もアンドロイドも、少女すらも死んだ事にされてしまった。

観客に媚びろ、という訳では、当然ない。
だが、観客は正直である。愛すべき登場人物がやたら死ぬ
ような作品は、結局後世まで残りづらいのだ。

『4』はフランスの個性的な映画作家がユニークな作風で
意外に盛り上げたが、やはり無理矢理な展開でキワモノ的
な位置に甘んじる事になった。
さらに、『エイリアンvsプレデター』なるお遊び企画といっても
いい負の連鎖へと続く。明らかに、エイリアンの世界は行き
詰まりを迎えたのだった。

『3』『4』は「なかったこと」にしたい・・・
つまり「黒歴史」としてこれらを捉えるのは、わたしだけでは
ない事は、以前から映画マニア的な情報から知ってはいた。

しかし、まさかこの願いが叶おうなどとは、誰も予想しなかった
のではないだろうか?

なんと、そのまさか、が起ころうとしているのだ・・・

その、冒頭の驚愕すべき情報とは(前置き長いんだってば)
『エイリアン』シリーズの新たな続編が作られる事になった、
という事(もう今年の夏に出た情報だったのね・・)なのだが、

なんでも、その続編は『4』に続く『5』ではなく、
『2』のあらためての続編になる、という。

一瞬、ぽかん なのだが、つまり先程わたしが書いたように
『3』をなかった事にする という事なのだ。
こんな事って、あるんだろうか?
フィンチャーさんにしてみると、立場なし!というところだろうが

恋人やアンドロイドは生き残り、少女が成長して新たな主人公
になるとか・・・おいおい、それって俺も考えてたシナリオだって
の!って事は、世界中 映画ファンの夢想する事は同じという
訳か。

監督に抜擢されたのは、わたしが以前、
「途中までは最悪な映画 でも後半からは怒涛の傑作!」
とこのブログでも紹介した『第9地区』の二ール・プロムガンプ。
かなり強烈なクセはあるが基本的に良い魂を持っている作家
だと思う。これは期待できるな!

近年、ハリウッドも激動で、続編という製作形態ひとつとっても
『猿の惑星』の駄作の連鎖だった続編群が「ジェネシス」とか
いってスゴイものに生まれ変わったり、『マッドマックス』が
同じ監督によって全く違う映画にこれまた塗り替えられたり、
なんだかこれまでの常識が通用しない事態になってきている
なあと感じる事が多くなった。
しばらく観ないうちに、とんでもない量の作品がたまってきて
いるので、ぼちぼち映画の世界にも戻っていかないといけない。

とりあえず、『スターウォーズ』の新作を観なければ。
30数年ぶりにあの三人を銀幕で観たら、ああ共に歳を取って
きたんだな・・・と号泣しそうだ。





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