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プロフィール
げん
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山形県鶴岡市生まれ。
札幌、東京と移り住み、放浪の旅をへて
東北回帰~ 奥羽越(えみしの国)を拠点
に危なっかしくも面白く生きます。

2016年02月11日

閑話休題 SW語らせてください その1


久々に、小説を買った。
やはり人間、コミックだけではいけない・・・

閑話休題 SW語らせてください その1

ハヤカワ文庫SF、いまちょいぶ厚いと、1400円もするのね
しかし、この表題作からして、「つかみ」が実によかった。
とんでもない所に住んでいる、顔そっくりの少年少女が出会うのだが、
とんでもない所だけに、「服をちょうだい」と少女が言うと、
さりげなくどえらい事が始まって、あっさり完了するという・・・
(なんのこっちゃ だが、気になったアナタは是非読んで下さい)
いかにもSF!な感じで、しかも不思議に優雅で詩的である。
これがコミックや映画だと、強烈なビジュアルばかりインパクトに残り
ぜんぜん違う印象になってしまうんだろうな。

ジョン・ヴァーリイ、実は初めて読んだのだけど70~80年代に活躍
した作家で、作品群はもう割りと古い けれども、近年のSFには
天才が書いたか何だか知らんがへんに読みづらいものが多くて
けっこう前のものの方がシンプルなのにかえって新鮮だったりする。

おっと今回の本題は、スターウォーズの新作だった。

先日、なんと2回目を観てきた 笑 前回は上映スケジュールの関係で
日本語吹替版を観た それも大変よかったのだが、自分にとっては
スターウォーズは生まれて初めて「英語を話す人やロボット」を目撃した
体験(1978年 8歳)で、すなわち「英語=宇宙語」だったから 爆
やはりここは原版でも観ておきたかった訳である。

しかし2回目、もうひとつ強く意識した点がある。それは・・・
今回の作品が、デジタルではなく、フィルムで撮影されている事だ。

みんな、意識していただろうか?気がついていただろうか?
前回の、いわゆる「エピソード2」や「3」と、画質や雰囲気が、全く
違っていた事に。そしてむしろ、いわゆる「旧3部作」のそれに
戻っている 回帰している事に。

単に、「舞台になっている場所が旧3部作に近いから」なのだろうか?
確かに、「2」「3」の舞台はほとんど、地球上ではありえないような
海ばかりとか、溶岩ばかりとか、巨大都市ばかりとかの風景で、
ほぼすべてCGか何かで作った映像だったと思う。
それに対して、旧3部作の舞台というのは、地球上にもありそうな
砂漠であったり、氷上であったり、森であったりで、今回の新作も、
むしろこうした現実の風景に少し手を加えたような風景がほとんど
であり、しまいには、あきらかにアイルランド辺りの島だろう!という
風景まで登場するのだった。

 実のところスターウォーズとは、宇宙とは名ばかりで 実は、
地球上のドラマだったといっても過言ではない・・
よくむかしから、「スターウォーズはSFとはいえない」と言われて
いたのだが、それは子供心にも何となく飲み込めていたものだ。

スターウォーズにおける宇宙とはロマンを広げるための味付けで
あり、実際の宇宙を描いたものではない事は、宇宙で爆音がしたり
無重力が存在しなかったり超光速航行で時間経過のギャップが
皆無だったりする事で明らかで、製作者側ももちろんわかってて
やっているのだ。

ルーカスがやりたかったのはむしろ、『指輪物語』のような冒険もの
で、あちらは地球上にいくつもの異世界が描かれるようないわば
「おとぎ話」であった。
ルーカスは新たな異世界を演出するために、彼なりの「おとぎ話」の
舞台装置として、彼なりの宇宙を作り出したのである。
しかしその舞台はすべて結局は地球上にあった。
技術的な制限もあっての事かも知れないが、スターウォーズ旧3部作
は、地球の風景を取り込む事でこの惑星の息吹を作品に反映させ、
結果的に比類なきロマンを構築する事に成功したのではなかったろうか。

ルーカス自身が深く関わり切り開いてきたCG特撮の全盛は、
スターウォーズによりSF的な舞台を創出させる可能性を開いた。
けれども、実際はどうだったのだろう?
今回の新作で、ヒロインが滑り降りていく砂丘の風景や、緑や氷雪に
覆われた森、そして(たぶんアイルランドの)島の光景におおーと感動
したりした事が、前作の、デジタル作品にあっただろうか・・・
デジタルにも、可能だったのなら是非やってほしいところだったが、
結果的にはスターウォーズは地球という惑星を写しこむ事をやめ、
どこかよそよそしく、薄っぺらい印象を残すものになっていった気が
するのだった。

スターウォーズは今後の、残り2作品も、引き続きフィルムで製作する
事が決まっているそうだ。フィルム生産廃業寸前に追い込まれていた
コダックを、スターウォーズが救った事になり、これがフィルムという
人類の文明文化史的遺産を守る事に一役買う事になるかも知れない。

ちなみに、わたしもやっぱり、フィルムを使い続けようと思った。 笑




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